ソフトB・千賀の161キロを生み出した「やってみましょう」の勇気と仙腸関節の使い方
具体的な「クアトロ・コア」のピッチング要素をいくつか
具体的にクアトロコアのピッチングの要素をいくつか。
体幹部を脱力させることを主目的に「みぞおち」辺りに重心が自然と保たれるようにポスチャーを整えます。
手の位置が重心位置です。写真は千賀投手ではありません。
出力を股関節主導ではなく仙腸関節主導にする為に下半身のシークエンスを書き換えます。
右手の腰部分から出力開始→股関節→ハムへと伝達させていきます。
股関節主体で壁を作っていたのを仙腸関節主体の壁にする事でより強固な反力が生まれます。
左サイドの壁を臀筋主役では無く右腰で受けるイメージで。
反力を的確に腕へと繋げるために体幹部、肩甲骨周辺、肩関節がそれぞれ独立してリアクションするように。
胸郭→肩甲骨→肩へとエネルギーが伝わるように。
体幹下部、上部がそれぞれ水平回旋が良いのか前後回旋が良いのかを見極め体幹の方向性を失わないようにします。
まだまだ千賀投手はクアトロコア ・ピッチングの初期段階ですのでこれから様々なエラー動作が出て来るはずです。
エラー動作はクライアントそれぞれですので千賀投手独自のエラーも出て来るはずです。
そのエラー動作をどんどん感じてどんどん修正する能力、これこそが千賀投手の真骨頂ではないでしょうか?
シーズン開幕まで2週間を切ったタイミングでもクアトロコア の新しい段階を求めてきます。
本人に変える事の恐怖について聞いてみると、
「開幕直前だろうがシーズン中だろうが試合中だろうが良くなる可能性があるなら試します」
「今はそのタイミングじゃないとか意味が分からないです」
と一蹴されました。
新しい事を修正する能力よりも新しい事を感じる能力、新しい事に取り組む勇気。
弊社のトレーニー、プロアマ問わずに共通していることが海のものとも山のものとも分からずに自分の体で受けた感覚に素直に「やってみよう」と言う勇気を持って一歩を踏み出して頂いてる事で「クアトロコア」は進化しております。
皆様の勇気無くして「クアトロコア」の発展は有りません。
いつの日かトレーニング界のメジャーメソッドになる事を目指して切磋琢磨します。
元NFL・河口正史さん パーソナルトレーニングジム「JPEC」(東京・白金/恵比寿)体験90分 4,800円
クアトロコアで「日本を本当のスポーツ大国に」
[文:JPEC SHIROKANE 代表取締役 河口正史]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
河口 正史(かわぐち・まさふみ)
日本人アメリカンフットボール選手の海外挑戦の道を切り開いたパイオニア的存在。海外リーグでの経験を基に日本人と欧米人のカラダの使い方を研究し、「4xCORE(クアトロコア)」メソッドを開発。
プロスポーツ選手、モデルをはじめ、600名以上(※2017年9月時点)に正しい姿勢とカラダの使い方を 指導し、パフォーマンスの向上に貢献している。
<経歴>
・サンクリメンテ高校にてアメリカンフットボールを始める
・立命館大学ではアメリカンフットボール学生日本一に貢献
・アメフット日本代表にも幾度も選出され、卒業後はNFLヨーロッパに渡り活躍
・NFLチーム「サンフランシスコ49ers」のキャンプに参加
・引退後、独自のトレーニングメソッドを世の中に普及すべくトレーナーとして活躍中
・NFL解説者としてNHK、G+などで試合解説も行なっている