「夏バテしたらスタミナつけるは間違い!?」医師が教える本当に有効な「夏バテ」対策とは
「夏バテ」とは、一体どんな病気なのか考えたことありますか?
暑さからくる何となくの不調というイメージがありますが、工藤内科の院長・工藤孝文先生は、正式な病名に「夏バテ」はないと前置きをしたうえで、「医学的には自律神経失調症と胃腸障害と言える」と自身のYouTubeチャンネルで解説しています。今回は、夏バテの対処法についてご紹介します。
夏バテとは?原因と症状
工藤医師によると「夏バテは、消化機能・胃腸機能の低下による胃腸障害。食欲がわかない、下痢、便秘などが典型的な症状です」という。
そして、胃腸障害に関係するのが自律神経失調症だという。「自律神経が狂うことで消化機能が低下をするので、夏バテは、胃腸障害と自立神経失調症の症状が出ることを知ってもらいたいですね」と工藤氏。自律神経とは心と体を活発にする交感神経と体を休ませる副交感神経がバランスを取りながら、体の機能をコントロールしているものとなります。
夏場に自律神経が乱れる原因は、外は40度近い気温の中、今度は部屋に入ると冷房で冷え切っている、この寒暖差で自律神経が乱れてしまうためといわれています。
熱い・寒いを頻繁に繰り返すことで、交感神経と副交感神経が乱れてしまう。そして、このことで下痢をしたり、ムカムカしたり、消化機能が弱ってしまうといいます。その対応のためには「寒暖差を5度以内にするのが理想的と言われていますが、なかなか難しく、この時代の夏バテは必然的かなと思います」と、工藤氏。現在のように日中、40度に達する場所があると伝えられる中、ますます「夏バテ対策」が大事となりそうだ。