放置しては怖い「首の痛み」とは?種類別に考えられる病気と対策を徹底解説
3.筋肉や関節の痛みに漢方薬を取り入れてみる
「運動やマッサージをしているのに、首の痛みが解消しない」
そんな方には漢方薬がおすすめです。
漢方薬は医薬品として効果が認められており、自然由来の治療薬として処方されています。
首の痛みに対しては、鎮痛作用のある漢方薬に加えて、「血流をよくして首や肩に必要な栄養や酸素を届け、筋肉の疲れをとる」「自律神経の乱れを整えて、ストレスが原因の首や肩の凝りを軽減する」といった漢方薬を選び、根本改善を目指します。
漢方薬なら毎日飲むだけなので簡単に続けられます。ただし、より効果を得るためには適度な運動やバランスのとれた食事を摂ることも大事です。
<首の痛みにおすすめの漢方薬>
・葛根湯(かっこんとう)
風邪の初期症状に用いられる漢方薬として有名ですが、首や肩の凝りにも処方されます。後背部の血行を促して凝った筋肉を温め、ほぐしてくれます。
・桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
温めると痛みが和らぐ場合に適している漢方薬で、関節痛、神経痛、リウマチなどにも用いられます。冷えによって滞った気(生命エネルギー)の流れを改善することで、重だるい痛みを緩和します。
漢方薬は自分に合っているか否かがとても大切です。購入の際には漢方に精通した医師、薬剤師へのご相談をおすすめします。
不調を手軽に解消したい方におすすめなのが、「あんしん漢方」のようなAIを活用した新しい漢方相談サービスです。
4.首の痛みの原因を知り、適切な対処を
普段あまり意識することのない首の健康。不調が出てからあわてて対処するのではなく、普段から気遣うことで、大きな病気にかかるリスクを減らせると考えられます。
今回ご紹介した症状別の対処法も参考に、日々負担がかかっている首をきちんといたわってあげましょう。
[文:あんしん漢方]
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<この記事を書いた人>医師 木村 眞樹子(きむらまきこ)
都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。
自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。