気を付けよう!「更年期障害」対策のススメ
[文:蓬松(ほうしょう)鍼灸治療院 http://houshou-hari.com/]
今回は更年期障害についてお話しさせて頂きます。
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そもそも「更年期」とは、閉経を挟んで大体10年くらいの期間、つまり女性の平均閉経年齢が50歳くらいなので、女性の45~55歳くらいの期間のことを指しています。この時期に女性ホルモンが変化することによって起こる、さまざまな症状から起こるトラブルを「更年期障害」と言っています。
また、更年期障害で起こる症状は、そもそも女性に起こりやすい症状なので、更年期ではなくても、つまり年齢が若かったとしても、更年期障害で起こるようなトラブルが起きることがあります。
鍼灸治療では、「肝」「脾」「腎」を中心に身体の状態を判断して治療にあたってゆきます。婦人科全般に言えますが、鍼灸治療は良い効果を出すことが多いので、更年期障害にも良い作用を示すことが多いです。しかし、鍼灸治療では苦手なタイプの更年期障害もあります。
それは、過労や睡眠不足、食生活の不摂生や持病などによって、身体が「虚している」、つまり、身体が弱っているために、さまざまな症状が出ている時です。
そもそも更年期障害は、東洋医学的には年齢とともに起こる加齢現象の一つです。全てと言う訳ではありませんが、多くは身体が「虚して」ゆくことで起こる症状です。そこに、更に身体を弱くすることをしていれば、症状が出やすいのは当然です。