赤い色素アスタキサンチンパワーに注目! サーモンのチカラ
近年、サプリメントなども開発され、アスリートの疲労回復効果などが注目されている栄養素「アスタキサンチン」を豊富に含むサーモンの魅力に注目! ダイエットや筋トレに効果的なサーモンの食べ方をご紹介します。
日本人にはお馴染みの魚、サーモンは高タンパクで低糖質、お肉に比べるとカロリーも低そうだし、なんとなくダイエットに良さそうなイメージはありますが、それだけではありません。ライザップの管理栄養士の小林真理さんが、サーモンの栄養と効果効能、上手な食べ方をレクチャーします!
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知っているようで知らないサーモンの豆知識
切り身や冷凍、加工食品になっているとわかりにくいですが、サーモンとひとことで言っても実に様々な種類があります。北海道や東北沿岸部、チリ、北米などの太平洋海域は、お馴染みの秋鮭やトキシラズ、紅鮭、銀鮭、一方、ノルウェーなどの大西洋で揚がり輸入されるのはアトランティックサーモン。トラウトサーモンと呼ばれるものは、海洋養殖されたマスのこと。漁場によってエサや水温が異なるため、それぞれ身の色や旬が異なります。
サーモンは故郷の川へ戻って産卵する習性があり、その産卵前後で栄養価が変動します。もっとも栄養価が高いのは、本格的な産卵期を迎える前の海洋にいる個体です。日本では春に水揚げされるトキシラズは脂を豊富に蓄えています。一方、産卵のために秋に戻ってくる秋鮭は比較的に身が引き締まっています。
サーモンは、生物学的には白身魚に分類されます。身が赤いのは、エサとして捕食した甲殻類の殻に含まれる赤い色素「アスタキサンチン」が脂に溶け出しているから。この「アスタキサンチン」の色素は、抗酸化作用が強く、筋力量アップにも役立つと注目されています。