授乳中の体調と体重管理のポイント
授乳中の体調管理のポイント
疲労感や倦怠感が抜けない時、サプリメントや栄養ドリンクで一時的に疲れを摂る方法もありますが、日ごろの食事から解決できる方法をご紹介します。
■疲労をとるために効果的な栄養素
疲労回復に欠かせないビタミンがビタミンB群。とくにビタミンB1は疲労回復のビタミンとも呼ばれ、エネルギー産生をするために不可欠の栄養素です。さらに脳や神経の働きを活性化させることでストレス緩和にも働きます。ビタミンB2は粘膜や皮膚の健康を保つ働きがあるので、産後カサカサになりがちな肌や髪を防ぎます。玉ねぎやにんにくに多く含まれる硫化アリルはビタミンB群のはたらきを高めるので一緒にとるのがおすすめです。
■寝不足のときにおすすめの栄養素
寝不足の状態が続くとイライラが募るもの。そんなときは睡眠の質を上げてぐっすり休みたいですよね。「セロトニン」という神経伝達物質が穏やかな気持ちを作り、上質な睡眠にも関係していると言われています。セロトニンの原材料となるのが、アミノ酸の一種であるトリプトファン。体内で作ることのできない必須アミノ酸なので、食べ物から意識してとるようにしましょう。また、ビタミンB6はトリプトファンからセロトニンを作る時の手助けとなるので、併せてとるようにしましょう。
【トリプトファンが豊富な食材】
牛乳・大豆製品・バナナなど
※逆にカフェイン・香辛料・脂っこい食事などを大量にとることは、おすすめできません。
■産後の体重コントロール
授乳期は普段より多くのカロリーを消費します。授乳を始め産後の回復や育児の体力作りのためも魚・肉・卵・大豆製品などのタンパク質を意識した食事がおすすめです。脂っぽい食事や洋菓子などカロリーの高い食事は乳腺炎や産後太りの原因となったりするので食べ過ぎに注意。1日3食、和食中心で主食・主菜・副菜のとれるバランスの良い食事や、母乳に必要な水分もしっかり補給するように心がけましょう。
赤ちゃんの健やかな成長や良質の母乳を作るには何よりママが笑顔で健康に授乳期を過ごすことが大切です。食べ物がこの時期のママを支える縁の下の力持ちでありたいですね。
「あすけんダイエット – 栄養士が無料であなたのダイエットをサポート(www.asken.jp)」
[文:あすけん 管理栄養士]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
【関連記事】生活習慣病のトリプルリスクって知ってますか? 「高血圧」「高血糖」「高血中脂質」1つでも当てはまる方は要注意
【関連記事】更年期症状の緩和や美肌効果も!女性の味方「エクオール」とは