未病のサインを見逃さない!病気になる前から予防しよう
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今日は未病(みびょう)についてお話します。
病気は、ある日突然発症するわけではありません。
土にまいた種が芽を出し花を咲かすように、じわじわと成長していくものです。多くの人は体調が悪くなったり、健康診断で異常が発見されたことをきっかけに、はじめて病院へ受診します。
しかし、その時点ではすでに病気が進行している場合もあり、「もっと早くに受診しておけば良かった」と後悔することも少なくありません。
東洋医学でいう「未病」は、文字通り「未だ病気ではない」という意味です。
病気ではないけれど「病気へ向かって進んでいる」、「病気になる危険性が高まっている」という状態だと考えればいいでしょう。土にまかれた種から芽は出たものの、まだどんな花が咲くかわからない段階です。
確かなのは、このまま時間が経てば間違いなく「病気」という花が満開になるということです。
「私は毎年、人間ドックを受けているので大丈夫です」
という人もいるかもしれません。しかし、現代の医療では、検査結果によって「病気か健康か」という白黒(白黒に傍点)が判定されます。
グレーゾーンとなる未病には、まったく目が向けられていないのです。
だから、限りなく黒に近いグレーであっても、人間ドックでは「異常なし」と判定されることになってしまうのです。グレーは、やがては黒になります。
人間ドックでは異常なしだったのに、数ヶ月後に深刻な病気が発病したという人がいるのは、そういう理由です。未病という考え方を積極的に取り入れ、その時点で進行を防ぐための対策をとれば、病気はもっと少なくなるはずです。