【医師に相談】痛風とはどのような病気ですか?
[文:オクノクリニック | モヤモヤ血管による慢性痛治療(https://okuno-y-clinic.com)]
Q:痛風とはどのような病気ですか?
痛風とは、尿酸の結晶が関節に沈着することで炎症が起こる疾患です。
痛風の主な症状は急性な関節炎症で、通常は足の親指の付け根に痛みや腫れが現れます。この痛みは非常に強烈で、患部が赤くなり、触れると非常に痛いです。足関節、足の甲、アキレス腱のつけ根、膝関節、手関節にも発作が起こることがあります。急性な発作が終わると、しばしば関節内に沈着した結晶が残り、慢性的な痛みや関節の損傷が残ることがあります。
Q:へバーデン結節の症状は?
人差し指から小指にかけて第1関節に赤みを帯びる、腫れる、痛む、曲がったままになるなどの症状があります。
第1関節に可動域制限が生じ、動きも悪くなります。また、痛みのために強く握ることが困難になります。指を使った動作での痛みが生じる、あるいはじっとしていても痛みを伴うこともあります。食器洗い、やパソコンの入力、お箸を持つことなどができなくなってしまいます。 ごくまれに、親指にも症状が出る方がいます
Q:痛風の原因は何ですか?
体内の尿酸の生成が過剰であるか、または尿酸の排泄が不十分である場合、血中の尿酸濃度が上昇し、高尿酸血症となります。これが痛風の基本的な原因です。おもに以下のような要因があります。
食事: 尿酸の生成に食事が影響を与えることがあります。特に、高脂肪食やプリン体が豊富な食品(内臓、赤身の肉、ビールなど)の摂取が高尿酸血症を引き起こす可能性があります。
生活習慣要因: 肥満、アルコールの過剰摂取、特にビールは高尿酸血症のリスクを増加させる可能性があります。
腎機能障害: 腎臓が正常に機能していない場合、尿酸の排泄が妨げられ、高尿酸血症が発生しやすくなります。
Q:尿酸値とは何ですか?
尿酸値とは、血液中に存在する尿酸の濃度を示すものです。尿酸はプリン体が分解されて生成される物質です。プリン体は細胞の増殖などの際に体内で生成されるほか、干物や甲殻類、ビールなどの食品からも体内に取り入れられます。高尿酸血症が痛風の主な原因の一つであるため、尿酸値の測定は痛風の診断や管理において重要な検査となります。また高尿酸血症を放置すると腎機能障害、腎臓・尿管結石などの病気を引き起こしますので、早期発見が重要となります。