妊婦さんの貧血対策!鉄を補給できるおすすめの食材12選
妊娠中、貧血が気になっていませんか?とくに、妊娠前から貧血がある方や、貧血気味の方は要注意。妊娠中は鉄の必要量が増えるため、貧血になりやすいんです。
妊娠中の貧血は、赤ちゃんに影響があるとされており、貧血にならないためにも食べ物から対策が必要です。
今回は妊娠中の貧血の影響や原因、貧血対策にとりたい食材をご紹介します。
妊娠中の貧血の影響は?
妊娠中の貧血は、赤ちゃんだけでなく母体へも影響が考えられています。
鉄が不足することで起きる貧血を鉄欠乏性貧血といいますが、妊娠中に起きることで早産や低出生体重児のリスクを高めてしまいます。(※1)ほかにも、分娩時の多量出血や、母乳の分泌不全とも関係があるとも報告されています。(※2)
妊婦が貧血になりやすい理由
妊娠中に貧血になりやすい理由は、大きくは以下の3つです。
①赤ちゃんの成長に必要な鉄の貯蔵
②さい帯・胎盤中への鉄の貯蔵
③血液の量が増えることで鉄の必要量が増える
このため、妊娠前は貧血でなかった方も、妊娠中に鉄不足となりやすくなるため、貧血や貧血気味になってしまう方が多いのです。
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妊娠中の鉄の必要量は?
妊娠中は鉄の必要量が高まることがわかりましたが、具体的にどの程度、食べ物から摂ればいいのでしょうか。
<妊娠中の鉄の必要量>
鉄の推奨量
妊娠初期 9.0mg
妊娠中期 16.0mg
妊娠後期 16.0mg
※厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)より作成
とくに妊娠中期~後期にかけては、多くの量の鉄が必要となります。妊娠初期に比べると、鉄の推奨量は2倍に。食べ物から鉄をしっかり補うためには、工夫が必要な量です。