血管の柔らかさと若さの関係
まず、血管について。
・身体に血液を運ぶパイプライン
・全長、約9万kmにも及ぶ
そんな血管は、大きく分けると3つに分類されます。
[動脈]
・血流の圧力が強くかかるので弾力性に優れている
・酸素、栄養素を各組織に送る
(心臓から肺につながる肺動脈を除く)
[静脈]
・血液の圧が低い状態で流れるため腕や脚などの静脈には逆流を防ぐための弁が付いている
・二酸化炭素や老廃物を回収する
(肺から心臓につながる肺静脈を除く)
[毛細血管]
・網の目状に細胞や組織内をくまなく走る
・糖分(ブドウ糖)などの栄養素や、代謝により発生した二酸化炭素の受け渡しを行う
このように、それぞれ役目があります。
中でも、弾力性が必要となるのが動脈。
「動脈硬化」という言葉を耳にしたことがあると思います。そして「動脈硬化」が良い状態ではないということも分かっている方が多いと思います。
そうです。血管も弾力性がある方が良いのです。
動脈硬化とは、悪玉コレステロールがたまり血液の通り道が狭くなったり、血管の弾力性が失われたりした状態のことです。
動脈硬化が進行すると身体に酸素が充分に行き渡らなくなり、
・脳卒中
・狭心症(心臓への血液の流れが少なくなる)
・心筋梗塞(心臓につながる血管がふさがる)
といったリスクが高まるのです。
病気以前に、酸素が行き渡らないという点は美容面でも避けたいところです。
「まだ若いから関係ない」と思う人もいるかもしれませんが、年齢だけが動脈硬化の原因ではありません。