型にはまらない自分に合った睡眠とは
こんなケースはどうでしょう。
昔から推奨される睡眠時間は8時間と聞いて育ちました。すると8時間という数値にばかり捉われて、普遍的な決まり事と決め付けていませんか?そうでないといけない、そうしなければならないと思い込んでしまう。そんな傾向(バイアス)に『待った!』を掛けたい。
極端な例ですが、睡眠障害誤認という症状がある。
どうも満足行く睡眠が取れていないようだ。だから朝になっても倦怠感が残っている。眠れていないためだと誤った認識に苛まれる。しっかり検査してみると、実は極端な睡眠不足ではないのに・・・。服薬や認知行動療法などで対処しなければならないレベルに達してしまう。それが睡眠障害誤認と呼ばれる症状です。(*1)
『基準』は世界統一ではなく、適用範囲に曖昧さをはらんでいると思う。(今ダブルスタンダードで世界は混沌としているが・・・)基準を目標値と置き換えた場合、推奨される一日の塩分摂取量もそうだ。WHOが定めた一日の食塩摂取量の目標値は5g以下。2016年の日本国内の調査結果によると、日本の摂取量は平均で10gでした。(*2)近年になるにつれて減ってはいるものの、2019年では男性が10.9gで、女性が9.5gです。(*3)
国によって食文化や食産業など食生活に違いがある。医学的観点から割り出された健康的な塩分摂取量。そのまま国民に推奨しても、実現不可能な目標と予想される。絵に描いた餅では意味がありませんよね。そこで定める国によって、さまざまな現状を鑑みて、基準いわゆる目標を掲げていると理解しています。ちなみに、厚生労働省は日本の食塩摂取基準(2022年版)では、成人男性は1日7.5g、女性6,5gです。
各国がそれぞれの国民向けに推奨する睡眠時間も、それなりに社会状勢や生活習慣等が絡んで基準化され目標が決められるのではないでしょうか。
しからば、自分で自分の健康的なねむりを見付けませんか?
そこで、先ず今現在の睡眠について、現状把握することから始めましょう。その次に自分はどんな睡眠を得たいのか?を明確にする。そして思い付いた改善策を試してみるのです。結果として自分に合ったねむりを会得できるかもしれません。
型にはまらない自分のねむりを会得できれば、健康不安を抱くことはなくなると思うのです。
アメリカとのWBC決勝戦前のミーティングで、大谷選手はこう言って勝気を湧かせました。
『憧れるのを止めましょう。憧れていては越えられない。』
憧れの前提には一種の思い込みがある。良い悪い、両方の思い込みがあります。満足いくオリジナリティーは、悪い思い込みを取り払ってくれるのかもしれません。
【出典】
(*1)2023年7月31日読売新聞 医療ルネサンス No.8065 睡眠障害
(*2)健検公式テキスト増補改訂第二版 塩分過剰が高血圧を招く
(*3)厚生労働省 令和元年国民健康栄養調査の概要
[文:健康わくわくサイト]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸
幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。