その症状、もしかして脳卒中?
[文:銀座血液検査ラボ -ketsuken-(https://ketsuken.jp/)]
脳卒中は大きく、
① 脳の血管が詰まって起こる「脳梗塞」
② 脳の血管が破れて起こる「脳出血」・「くも膜下出血」にわけられます。
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高血圧が長く続くと、血管に過度の負担がかかり、動脈硬化(血管が弾力を失い、もろくなる状態)が進行すると言われています。
その結果、狭くなった脳の血管に血栓が詰まって起こるのが脳梗塞です。
一方、高血圧等による動脈硬化で、硬くなった血管が破れて起こるのが脳出血、脳の動脈にできたこぶ(動脈瘤)が破裂するのがくも膜下出血です。
脳卒中の原因となるもの
高血圧:脳卒中に最も関連の深いと言われています。減塩や適切な降圧治療を受けることが大切です。
糖尿病:糖尿病があると脳卒中が起こりやすくなることが知られています。
脂質異常症:特にLDLコレステロールの値が高い人は注意が必要です。
不整脈(心房細動):心臓でできた血栓が脳に飛び、脳の動脈を塞ぐことがあります。
喫煙:喫煙によって血管が収縮し、血圧が上がりやすくなったり、動脈硬化を促進することがあります。
脳卒中を発症した場合、いかに早く適切な治療を受けられるかどうかが、その後の回復に関わってきます。
脳卒中というと、「突然、意識を失って倒れる病」というイメージをもつ人も少なくありませんが、実際には、意識を失うほど重篤な症状がいきなり現れる人は少ないと言われています。