「暑熱順化」とは?梅雨の間に暑さ慣れする夏バテ対策
気圧変化で自律神経が活性化
昔から天気と体調には深い関係があると言われています。
ただ、現代の生活習慣によって気象病になりやすい体質になったり、局地的大雨(ゲリラ豪雨)などの極端な気象現象が目立つようになってきたりすることで、気象病の症状を感じる人は増加傾向にあると思われます。
また、気象病についての研究が進んだのはつい最近のことなので、「今までなんとなく感じていた不調は、天気によるものだったのか」と自分の気象病に気づく人が増えている事も患者数が増えている原因のひとつといえます。
気象病の主な原因は、気圧の変化です。
主に不調を訴えるのは気圧が低下するときですが、なかには気圧が上昇するときに不調を訴える人もいるようです。
気圧が変化すると、人間の体はストレスを感じるため、そこに抵抗しようとして自律神経が活性化されます。自律神経は、交感神経と副交感神経で成り立っていて、交感神経は血管を収縮させ、心拍数を上げて体を興奮させる働きがあります。
一方、副交感神経は血管を広げて体をリラックスさせる働きがあります。
この交感神経と副交感神経の調整がうまくいかないと、さまざまな体調不良の原因となってしまうのです。