【ゴルフ】道具を理解する 運動学×物理学でわかりやすいレッスン

タグ: , , 2021/12/27

加速のつけ方は『シャフトに回転をかける方法』をメインにする

(動画5:33~)この回転を起こして、後からついてきたものがパーンと回っていくというのがクラブに回転をかけるという加速のさせ方です。

テコを使ってシャフトを押すという動きと、クラブ自体を慣性を使って回転をさせるという2つです。推奨するのはこの二つのMIXというか、回転をかけることで加速をさせるスイングです。

これがメインになった加速原理で動いてくれるスイングが、この曲がったクラブでボールを捉えるという上で重要になってくる動きです。

その理由をこれから説明していきたいと思います。それが分かると体の使い方っていうのがどういう風になっていないといけないのかというのが、分かってきます。

なぜテコを使った動きが、メインだと都合が悪いのか?

(動画6:54~)まず、なぜこのテコを使った動きが、メインだと都合が悪いのかを説明していきます。

クラブは曲がってヘッドがありますが、これはすべてのクラブで同じです。すべてのクラブで曲がったところに重心があります。

この重心にもその場に留まろうとする力だったり、一回動き出すとその運動を継続しようとする、維持しようとする慣性の力が働きます。

どういうことかというと、止まっているクラブのシャフトの部分を前にぐっと押すと、その後ろに重心が来ようとします。そしてネックをぐっと進めるとその反対方向にヘッド重心が取り残される動きが起きます。

逆に前に進んでるヘッドのネックの部分を止める、減速させようとする力をかけると、今度反対にこの重心というのがネックの前に来ようとします。

つまり、このテコの原理を使ってシャフトを動かしてしまうと、加速させている時はヘッドが後ろに残ろうとしている。そして加速が終わって減速に入った瞬間にヘッドが前に出てくるという、フェースがスクエアになってる状態がすごい少ないスイングが出来上がります。

アプローチのシャンクは、テコの原理でのスイングが原因!?

(動画9:11~)例えばアプローチでシャンクする、またアプローチでフェースが開いてしまうのは現場でよく見るミスだと思います。

これはアプローチがテークバックがフルではなく、ハーフだったり小さいテークバックから打ちにいくので、そこでテコを使ってクラブを加速させると、ネックが前に出ようとした瞬間にグッとヘッドが取り残される力がありますが、この小さいテークバックから瞬間的にテコでネック押してしまうとフェースが開き、クラブの先端が後ろへ戻ってしまいます。

これがアプローチのシャンクの原因です。

アプローチのシャンクの原因だけではなく通常のショットでも、普通にインパクトに向かってテコを使って前に押してる段階でインパクトになってしまうと重心が後ろに取り残されようとした力を得ながらのインパクトになってしまうので、フェースが開いてしまいます。

さらにこのテコを使ったスイングで、押してる途中で打ってしまうとフェースが開くので、それを嫌がり胸を閉じたままでインパクトしてしまうわけです。

そうすると加速してる状態から減速に入る、このフェースが返ってくるわずかな瞬間で当てるというものすごい高等技術というか、博打のようなスイングになっていくわけです。

胸を閉じたまま返ってくる途中でうまく当たればいいですが、ちょっとタイミングずれて減速期に差し掛かったところで、インパクトするようになってくる。そうすると何が起こるかというとフェースが完全に返ったところでボールに当たってしまうので、チーピンのミスが出てくるということになります。

ですので、この右手と左手の押す引くというずらしでスイングをしていく限り、フェースが前を向いている瞬間がものすごく短いスイングなって、シャンクやチーピンが出るフェースローテーションがものすごい激しいスイングになってしまいます。

回転をかけることにで外向きの遠心力が働き、フェースは前を向く

(動画12:25~)では正解は何かと言うと、クラブに回転を与えるスイングということになってきます。

なぜ回転を与えるスイングが正解になるか、その答えのヒントは遠心力であり、その遠心力の反対の向心力という力を有効に使ってスイングをすることで、重心が前を向こうとしてくれる、これがとても大事です。

これを説明していきますと、ネックの部分を今度は色々な方向に回転させてみます。

ネックを円運動させるとその中心から外に向かって遠心力がかかるので、この円の重心は上に来ようとする。重心が上に来ようとするということは、フェースは前を向いているということになります。

この円運動が、スイングだとどういう方向で起きなければいけないか?

それは、自分のスイングを上から見た時に、自分の体の周りをクラブが回ってくれている、自分が中心となりその周りをヘッドが公転してる状態であれば、インパクトの瞬間にヘッドが前を向いている可能性というのがすごく高いスイングになってきます。

なぜなら、自分が中心にあり常に重心が外を向こうとする力が働きながら回転してくれるからです。

ヘッドを自分の後から出す円運動が大事

(動画15:42~)スイング時の自分中心の円運動に何が必要か、実はバックスイングからヘッドが自分の後ろに来てくれることがすごく大事です。

トップから、最近だとレイドオフという動きがありますが、自分の背中の方にヘッドが隠れることが大事です。

クロスした状態から引っ張ってしまうと、自分の周りを円運動しない動きになってしまうので、またそのネックを引っ張ってフェースが開くという原因になってしまいます。

バックスイングからヘッドが自分の後ろに入ってくると、そこから降り出すヘッドが自分を中心にして円をかいてくるのでインパクトはその円の頂点に近いところで当たります。

そうするとヘッドの重心は自分の外に向こうとする、重心が外を向くということはフェースが前を向くということになるわけです。

微調整は色々ありますが、円運動で後ろにヘッドが隠れたところから打ちにいくことができるかできないか、これがゴルフですごく大事だということがクラブ構造からわかってきます。





[文:レジャーゴルフのサイト【Caddy(キャディ)】]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません

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