知らないと危険!NGな薬の飲み合わせを薬剤師が解説
2.薬と飲食物の相性にも注意
薬を服用する際は、飲食物との相性にも注意が必要です。
ここでは、日常的に起こりやすい組み合わせを3つご紹介します。
2‐1.解熱鎮痛剤×アルコール
解熱鎮痛剤とアルコールの飲み合わせは、肝臓に負担をかけたり、眠気や倦怠感が出やすくなったりするため注意が必要です。
腰痛持ちなど普段から痛み止めを服用をする機会がある人は、飲み会の日には薬を控えるのが望ましいでしょう。
ほかにも、アルコールは抗アレルギー剤や総合風邪薬、睡眠補助薬などとの飲み合わせもよくありません。アルコールを飲む予定がある場合は、医師や薬剤師に相談するといいでしょう。
2‐2.抗生物質×乳製品
抗生物質と乳製品を同時に摂取すると、抗生物質の効果を弱める場合があります。
抗生物質の種類によっては問題ない場合もあるため、普段から牛乳やヨーグルトなどをよく食べる人は、医師や薬剤師に相談するといいでしょう。
2‐3.胃薬×炭酸
胃薬と炭酸飲料を同時に摂取すると、胃薬の効果が減少する場合があります。
胃酸を抑えてくれるはずの成分が、炭酸飲料で中和されてしまい、効果を発揮できないためです。
胃薬を効果的に活用するために、炭酸飲料で飲むことは避けましょう。
3.常備薬に漢方薬という選択肢も
西洋薬だけでなく、漢方薬も常備薬の選択肢として考えてみましょう。
漢方薬は、医薬品として効果が認められており、実際の医療現場でも処方されます。
また、風邪の咳や鼻水、頭痛、下痢などに効果がある漢方薬も市販されています。
一般的に副作用や飲み合わせのリスクが少ないといわれている漢方薬は、安心して服用できるでしょう。
ここでは、常備薬としておすすめの漢方薬をご紹介します。
<常備薬におすすめの漢方薬>
・葛根湯(かっこんとう)
漢方薬の代表的な風邪薬で、眠くなる成分が含まれていないのが特徴です。風邪の引き始めや鼻風邪、頭痛、肩凝りにおすすめです。
・五苓散(ごれいさん)
水分代謝を整える漢方薬です。体内の水分バランスの乱れによって引き起こされる二日酔い、頭痛、めまい、悪心、下痢などの症状に用いられます。
漢方薬は症状を解消するだけではなく、からだ全体の不調に対してアプローチすることができます。
最近では、それぞれの体質に合った漢方薬を選んで自宅に郵送してくれるあんしん漢方のようなサービスも話題です。
4.飲み合わせに注意して自分のからだを守ろう
薬を服用する際は、薬同士や飲食物との飲み合わせに気をつけることが大切です。
思わぬ副作用を招かぬよう、医師や薬剤師の指示に従いましょう。
また、常備薬として漢方薬を持つというのもおすすめです。
上手に活用し、体調管理を行いましょう。
[文:あんしん漢方]
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あんしん漢方薬剤師 藤田 佑莉(ふじた ゆうり)
北里大学卒業後、産婦人科門前の調剤薬局で働く中で、女性特有の不調に悩んでいる方が多いと実感。漢方薬による根本治療の大切さを広めたいと考え、精度の高い漢方をお手頃価格で提供する「あんしん漢方」で薬剤師としてサポートを行う。