発声は嚥下機能と心に有効なエクササイズ
大相撲では呼出しの呼び上げと、それに加えて行司の掛け声「はっけよい!」「残った!残った!!」は相変わらずの声量です。もしこれらの大きな声も禁止されたら、今以上に静かな内にただ淡々と取り組みが進む・・・と。
又、今は「たまり席」に座れないし、4人用の升席は1人しか入れない。横綱土俵入りで四股を踏む際の「ヨイショ!」は拍手に替わってしまいました。
身近で起こった寂しい変化としては、自宅近くの都立公園でのコーラスサークルの歌声がなくなってしまいました。週末になると広々とした園内に、「ふるさと」などの旧文部省唱歌が多く歌われていました。その歌声はむかしを思い出させてくれたのですが、今はそれもありません。
歌舞伎の大向うからの掛け声は演技のタイミングを取ったり、会場の雰囲気を引き締める効果があったそうです。だけどそれも禁止されています。役者の演技に対する乗りを助長してくれたでしょうに。
クラッシック音楽界でも「ブラボー!」の掛け声が禁止されています。(※4)
今新型コロナの感染対策として、3密を避けることが勧められています。さらに大声を出さないことも飛沫感染のリスクを下げる効果があるといわれています。公衆衛生の中でも防疫対策として致し方ない活動制限です。
声を出すことは、嚥下等ののどの機能を守ることと、精神的な健康維持に有効な方法なのです。新しい生活様式(ニューノーマル)に沿って実行しましょう。
【出典】
(※1)健康マスター普及認定講師資格更新eーラーニング講座Ⅰ 「健康寿命は、のばせる」
(※2)高牧康 著 60歳からはじめる「のどピコ体操」
(※3)2020年6月3日 読売新聞 スポーツ面
(※4)2020年8月28日 同紙 新たな日常
[文:健康わくわくサイト]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
【関連記事】自覚症状が無くても尿は気づいてる。健康診断で早期発見・早期治療
【関連記事】生活習慣病のトリプルリスクって知ってますか? 「高血圧」「高血糖」「高血中脂質」1つでも当てはまる方は要注意
株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸
幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。