桃のお茶に隠された驚くべき効果とは
前回に引き続き、また桃の葉について書いていきます。
今回は桃のお茶についてです。
桃の葉茶の効果
・血液循環を整える
桃の葉に含まれているマグネシウムは約300種類の酵素の働きを助けるミネラルで、ほとんどの生合成反応や代謝反応に関わっていると言われています。骨の弾性維持、神経伝達、ホルモン分泌などにも関係していたり、血管を弛緩させる働きから血圧を下げる・血液循環を正常に保つなどの役割もあります。
マグネシウムのほか、桃の葉には抗酸化作用を持つポリフェノールの一種タンニンも含まれています。タンニンの抗酸化作用でレステロールの酸化を防ぎ、血管をしなやかに保つこともスムーズな血流の保持に役立ってくれます。
・むくみの予防・緩和
桃の葉にはマグネシウムやカリウムなどのミネラルが含まれています。カリウムは細胞の浸透圧を調整することでナトリウムと余分な水分の排泄を促す作用があるためむくみ改善の効果が期待できます。マグネシウムは代謝や血液・リンパ液の循環を助ける働きがあります。
ミネラルの中でも特にむくみの改善に必要とされるカリウムとマグネシウムを含むことから桃の葉茶は利尿作用がある・むくみの改善に役立つと考えられています。
・便秘・下痢の緩和
桃の葉茶には腸内で潤滑油として働くオレイン酸や、便に水を含ませることで硬さを調節するマグネシウム、腸を引き締めることで下痢を改善するタンニンが含まれています。これらの成分が複合して働くことで、便秘と下痢両方の予防・緩和に効果が期待されています。
・喉の不調
桃の葉に含まれるタンニンは殺菌・消炎・収斂作用があり、喉を殺菌して炎症を抑える働きがあると考えられています。殺菌作用があるので喉のイガイガ感緩和にも効果が期待できます。
・美肌作り
桃の葉というと入浴剤やローションなど外側から肌トラブルを緩和させる成分という印象が強いですが、飲用した場合でも美肌効果が期待できると考えられています。
桃の葉に含まれるタンニンにはメラニンを産生するヒト黒色腫メラノーマ細胞の増殖を抑制する働きが報告されており美白作用があると考えられています。またタンニンは肌・毛穴を引き締める働き(収斂作用)や、抗酸化作用があることから肌の老化防止にも働くと考えられています。
そのほかマグネシウムは肌のバリア機能を修復することで肌荒れを防ぐ働きや、桃の葉に含まれている配糖体分解酵素混合物のエムルシンという成分は皮下脂肪や角質の分解促進作用があると考えられています。
・合わせて読みたい→
桃の驚くべき効果効能(https://cocokara-next.com/food_and_diet/effect-efficacy-surprising-peach/)
桃の葉茶を自作する場合
桃の葉茶は夏頃の青青した葉を採取し、綺麗に洗った後陰干しすることで自作することも出来ます。ただし桃の種子・葉には青酸化合物のアミグダリンが含まれているため、自作した際に乾燥が不十分の場合は毒性を持ちますので注意が必要です。商品として販売されているものを買ったほうが安全です。