上手な食用油のとり方・選び方とは
【脂質の種類】
脂質のほとんどは脂肪酸で構成されています。脂肪酸には様々な種類があり、それぞれ性質が異なります。違いを知って、身体に良い食用油を摂取することが大切です。
●飽和脂肪酸
牛肉や羊肉、バター、ラードなどの動物性食品の油に多く含まれる脂肪酸です。常温で固まるのが特徴です。飽和脂肪酸を摂りすぎると、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が増え、血液の粘度が高まって血管が詰まりやすくなります。心疾患や動脈硬化のリスクにつながるので、過剰に摂取しないよう注意しましょう。
●不飽和脂肪酸
植物油や大豆油、魚油などに多く含まれています。常温で固まりにくいのが特徴です。不飽和脂肪酸には「一価不飽和脂肪酸」「多価不飽和脂肪酸」「トランス脂肪酸」があります。
●一価不飽和脂肪酸
オレイン酸に代表される脂肪酸です。オリーブオイルやなたね油、落花生油などの植物油に多く含まれています。血液中の悪玉コレステロールを減らす働きがあるといわれています。
●多価不飽和脂肪酸
人体では合成できない必須脂肪酸です。青魚の油やえごま油、亜麻仁油、大豆油、コーン油、グレープシードオイルなどに含まれています。血液中の不要な中性脂肪やコレステロールを減らす作用があるとされています。特に、青魚に含まれるオメガ3系脂肪酸を摂取すると、心疾患のリスクが下がると報告されています。
●トランス脂肪酸
マーガリンやショートニング、それらを原料にしたパンやケーキ、ドーナツ、インスタント食品などに含まれる脂肪酸です。善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やすため、過剰に摂取すると心疾患のリスクが高まります。なるべく摂取量を減らしましょう。
【参考】
「脂質と脂肪酸のはなし」 消費者庁 トランス脂肪酸のファクトシート (参照 2019-11-03)
「文:けんこうフィットNEWS 」
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