栄養の宝庫!牛乳の栄養素について
牛乳といえば、真っ先にカルシウムを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実は、牛乳はカルシウムだけではなく、たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルがバランスよく含まれています。
牛乳に含まれる栄養素について詳しくみていきましょう。
まず1つめが乳たんぱく質です。
乳たんぱく質は「ホエイ」と「カゼイン」に分かれます。
「ホエイ」とは、ヨーグルトにできる薄黄色の上澄み液のことで、別名「乳清」とも呼ばれています。必須アミノ酸がバランス良く含まれていることも魅力の一つです。
また、ホエイは水溶性成分であるため消化吸収が早く、アスリートやボディービルダーの間ではホエイプロテインとして注目されています。
一方「カゼイン」は、牛乳中のたんぱく質の大部分を占め、カルシウムなどのミネラルの吸収能力を高める働きがあります。
ホエイプロテインと比較すると、消化吸収がゆるやかであることがカゼインプロテインの特徴です。
2つめが乳脂肪です。
牛乳には脂肪分が約4%含まれており、乳脂肪にはなんと約400種類もの脂肪酸が含まれています。脂肪酸はエネルギーとして利用されたり、コレステロールの材料となるなど、体内に不可欠な栄養素です。牛乳は様々な脂肪酸を手軽に摂取することができます。
3つめにビタミン・ミネラルです。
牛乳は特にカルシウム、ビタミンB12、ビタミンB2が豊富に含まれています。牛乳はカルシウムが豊富なだけでなく、吸収率がもっとも高い食品の一つであるため、より多くのカルシウムを効率よく摂取することが出来ます。ビタミンB12は赤血球の形成を助ける必須栄養素で、肉・魚・乳製品に多く含まれています。ビタミンB2は別名「成長ビタミン」と言われ、体内でエネルギーを作ります。
牛乳は良質なたんぱく質、様々な種類の脂肪酸、加えてビタミン・ミネラルも豊富に含んでおり、栄養の宝庫といえます。
[文:クックデリ 管理栄養士]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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<この記事を書いた人>クックデリ株式会社 管理栄養士 北山奈実
2020年1月 クックデリ株式会社入社 高齢者施設や病院に向けた献立を作成。
2022年9月 栄養管理課メンバーによる、クックデリ 認定栄養ケア・ステーション※の開設に立ち会う。
クックデリ株式会社
https://www.cookdeli.com/
※クックデリ 認定栄養ケア・ステーション
クックデリ 認定栄養ケア・ステーションとは、食・栄養の専門職である管理栄養士や栄養士から栄養ケアの支援・指導を受けることができる地域密着型の拠点として、日本栄養士会から認定されている施設のことです。地域住民の方はもちろん、医療機関、自治体、健康保険組合、民間企業、保険薬局などの施設が利用できます。クックデリ 認定栄養ケア・ステーションでは、管理栄養士や栄養士の活動を支援できるケア・ステーションを目指し、「高齢者食のセーフティネットを築く」というミッションのもと、栄養ケアを通じて社会貢献活動を行っています。