栄養価もアップ!おすすめの春野菜5選

タグ: , 2023/3/12

おすすめの春野菜5選

セロリ
セロリの香り成分であるアピインとセネリンには、イライラを和らげて気持ちを落ち着かせたり、頭痛を緩和する効果があるといわれています。また、カリウムを多く含んでいるので、体内の余分なナトリウムを体外へと排出することでむくみや高血圧を予防します。

セロリは独特の風味があるのでサラダなどの生食が苦手という方は、炒め物や煮込み料理の隠し味として利用すると食べやすくなりますよ。

せり
春の七草といわれ、お正月に食べる七草がゆの食材の一つとしてよく知られています。

せりの香り成分であるオイゲノールには鎮静効果があるといわれています。(※2)また、ビタミンCが豊富に含まれており、美肌作りには欠かせないコラーゲンの合成を助ける働きがあります。

たらの芽
春の味覚として楽しまれているたらの芽。ほのかな苦みが美味しいとされています。

β-カロテンが多く含まれいます。細胞を傷つけて、老化やさまざまな病気の原因となる活性酸素の働きを抑制する抗酸化作用があります。





ふきのとう
ふきのとうは独特な苦みと香りが特徴的な山菜。香り成分の「フキノリド」には胃腸の調子を良くする効果があるといわれています。また、カリウムが多く含まれており、体内のナトリウム濃度を調整して、むくみや高血圧を予防する働きがあります。

春キャベツ
春キャベツには、グルコシノレートという配糖体が含まれていますが、この成分は体内で消化されるときにイソチオシアネートに変化します。イソチオシアネートは、加熱調理したものよりも生でよく噛んで食べた方が吸収が良いといわれています。(※3)その点で春キャベツは葉が柔らかくみずみずしいので生食に向いており、サラダや浅漬けにして食べることでイソチオシアネートの効果が得られやすくなります。

春野菜を見かけた時は、ぜひ手に取って春の味覚を楽しんでくださいね。

【参考・参照】
(※1)中村 宜督 イソチオシアネートによるがん予防の可能性 環境変異原研究 Vol.26 (2004) No.3 p. 253-258
〈https://www.jstage.jst.go.jp/article/jems/26/3/26_3_253/_pdf/-char/ja〉
(※2)今西 二郎 香りと医療—メディカル・アロマセラピー におい・かおり環境学会誌 Vol.39 (2008) No.4 p. 221-230
〈https://www.jstage.jst.go.jp/article/jao/39/4/39_4_221/_article/-char/ja〉
(※3)宮澤 紀子 アブラナ科野菜漬物(カブ,ハクサイ)のイソチオシアネート生成に関する塩化ナトリウム(NaCl)およびアスコルビン酸の影響 日本調理科学会誌 Vol.49 (2016) No.2 p. 138-146
〈https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience/49/2/49_138/_pdf/-char/ja〉

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[文:あすけん 管理栄養士]

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