仕事人のお酒との付き合い方 フジテレビ・ディレクター 戌亥芳昭
仕事の身内とは飲みに行かない
何の職業においてもお酒との付き合い方は永遠の課題。良い付き合い方をすればストレス解消になり、悪い付き合い方をすると次の日やその後のココロとカラダのコンディショニングに影響を及ぼすものです。是非とも、お酒とはうまく付き合って行きたいものですね。
今回は、フジテレビ「スポーツLIFE HERO’S」のディレクター・戌亥芳昭さんにお酒との付き合い方で大切にしている事を伺いました。
主なポイントは
・仕事の身内とは飲みに行かない
・仕事飲みを仕事だと思わず楽しむ
・2日連続で飲み会を組まない
です。
― テレビ局勤務という事もあって、お酒の席でのお付き合いも多いイメージです。まず、戌亥さんのお酒とのかかわり方を教えてください。
僕の基本的なスタンスは、ストレス解消ではなく【ストレスをためない】という事です。僕はゼロに等しいぐらいストレスをためたことがないんですよ。嫌なことはあったりしますけど、その時はお酒を飲みに行って次の日にはパッと忘れる!
そのために飲みに行くので、ストレスをためないために【楽しくお酒を飲む】というのが僕の基本スタンスです。そのためには、嫌な人とはお酒を飲まないです(笑)。
― 積極的に飲みに誘うほうですか?
僕は7:3くらいで誘う事の方が多いんです。もちろん誘われることもあって、それには顔を出すんですけど、僕から誘うほうが多いですね。
― どんな方と飲みに?
身内とはほとんど行かないです。身内というのは、同じ番組のスタッフなどですね。
もちろん送別会の時などは行きますが。身内と行かないというのは、【ストレスをためない】という僕の基本スタンス上の意味もあります。また、一方で自分自身が今のポジションをある程度作り上げてきた部分があって、身内からあまり刺激を受けられないという事があるんですね。誰かから何かを言われることもあまりないですし。
なので、そのままここで過ごしていると、刺激のない人生になってしまうかな、と思うところもあったりするんです。なので、身内以外の人たちにアプローチするのは、【色々な刺激が欲しいから】というのがあるんですよね。
例えば、スポーツ選手や監督から他局の人間、ADとかとも行ったりします。どういう風に考えているかとか、刺激をもらえます。情報交換もしますしね。
仕事飲みを仕事だと思わず楽しむ
― 仕事とプライベートの飲みだと割合としては?
仕事ととらえている飲みは、全体の1割~2割くらいですね。もしかしたら、1割行くか行かないかぐらいじゃないですかね。
例えば、スポーツ選手と飲みに行ったからと言って、そこから仕事に活かせる何かをもらおうと思って行っている訳ではないんです。そういう席で、僕以外の人たちがつながっていくのも楽しいです。最終的に、後日仕事に活きている部分はあるんでしょうけど、スタートとしては「仕事上何かもらってやろう」と思って行っている訳ではないんです。
私の仕事はある意味、仕事でつながる方々が友人になっていくので、そこを楽しんでいる部分もあります。輪を広げていって、その中の誰かとまた仕事でつながりを持つというか。そんな部分を楽しみながらやっています。
― でも、中には仕方なく、お付き合い的な飲みもあるかと思うのですが。
う~ん、そうですね…、1回…、というか、基本どんなものでも楽しんでしまうので(笑)。
先ほども言いましたが、基本的に嫌な人と飲まないので…(苦笑)。だからと言ってそんなに嫌な人が多いわけではないんですけど(笑)。結局、楽しんでしまうので、「いや~今日行きたくないな~」と思うのは、【飲みすぎた日】の次の日ぐらいですね(笑)。
2日連続で飲み会を組まない
― お酒を飲むときに気を付けていることは?
元々、お酒は弱い方ではないと思うので、若い時は毎晩朝まで飲んでたんですけど、年齢とともに身体のことも多少気にしなくてはいけないな、と思うようになりました。
一回に飲む量をそんなに減らせないことが分かったので、それなら行く回数を減らそうと。昔は週5~6日は飲んでいたと思うんですけど、今は3日から4日という感じですね。
今日行ったら、次の日は飲まないとか。それでも誘われて予定が入ることはあるので、例えば日曜から3日連続でのみの予定が入っているとしたら、その前の金曜と土曜は予定を入れない、という感じで調整しています。
あとは、僕は家で一人で飲まないんです。お酒はやっぱり複数で飲んだ方が楽しい、という感覚なので。10人以上の大人数で行くのもあまり好きではないですね。1つのテーブルで、同じ話題で話ができるぐらいの人数が心地いいですね。
お酒を飲むと言う事を通じて、友人や仲間の輪が広がって行くのを楽しみたいですね。
健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
〔文/構成:ココカラネクスト編集部 〕
戌亥芳昭(いぬい・よしあき)
1974年1月14日、奈良県出身。
97年から『プロ野球ニュース』『プロ野球中継』『プロ野球珍プレー好プレー』でADを始め、2000年からディレクターに。『すぽると!』『ジャンクSPORTS』などのディレクターも務める。
ロンドン五輪、ソチ五輪にも関わり、16年から『スポーツLIFE HERO‘S』のディレクター。