中国のアフターコロナにおける好調な日本企業
中国では新型コロナによる国内制限はほぼ解消されているが、いち早く消費者の心を捉えている日本企業、日系企業もある。
日系の上海新世界大丸百貨店では2020年5月16日の5周年の当日、10万人が訪れ、消費額は1.7億元(約30億円)となったと報道されている。
それも開店1時間で2800万元(約4億5000万円)が消費されたとのことだ。
あまりの盛況により、22時の閉店予定も24時まで延長された。
消費者も全員がマスクをしつつ、日系を多く含む化粧品からブランド品まで買い物を楽しんだとのことだ。
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日中ビジネスの専門家が見た「アフターコロナの中国」 https://cocokara-next.com/lifestyle/after-corona-in-china/
次に報道はされていないものの、今回のタイトルに関して非常に象徴的な日本企業の例を挙げてみよう。
その企業は合弁で中国法人を持ち、美容商材を中国で販売している。
先日、アフターコロナにおける初の中国法人の役員会で売上報告があり、ロックダウンが解除されてからの1カ月弱の成績の報告があった。
中国側の役員から「(約)600万」との報告があり、日本側等の役員も「あー、(約)600万円か。やはりそのように落ち込みますよね」という雰囲気で、念の為、数字を再確認した所、600万円ではなく600万元であったというのだ。
単位が日本円だと思っていたら、中国人民元だったということで、そうすると執筆時点で1元は約16円なので、つまりこの場合は約1億円になるということだ。
これは単月換算すると過去最高にもなりうる業績だ。
なぜ?という意見も当然出たが、それを分析するに、ロックダウンで外出を制限されてストレスを感じていた層が、制限解除後にオフライン(店舗等)で体験しながら多く購入したことに尽きるということだろう。