中国のアフターコロナにおける中小ベンチャー企業の商品展開【その2】
前回、「中国市場は大きい。凄い」と言われた瞬間に思考停止に陥り、その本質が多様性にあることは述べた。
中国の14億人にまんべんなく売れる商材など無いと敢えて断言しよう。
日本製が強いと言われる日本の大手化粧品企業や大手ブランドはその知名度や販促力を生かして堂々と中国展開すれば良いだろう。
それでも失敗する事例も多々あり、大手企業だからこそ陥りやすい失敗は別途記事にする予定だ。
一方、中小ベンチャーで商品や製品に自信がある場合、当初は最小限のコストに留めながら、中国でテスト販売しつつ、そこで日中の市場間でのズレを埋める作業を施すことである。
それには前回も書いたように中国側の優秀なマーケッターとの出会いが必須だ。
ただし、マーケッターと言っても単なる販売力ではない。むしろ企画力、商品化力の高い人たちであり、なおかつ出口である販路も保有している人たちである。
つまり、単発取引で売り抜けたり、在庫処分に秀でたブローカーではない。
日本側の技術を中国の市場に最適化できるマーケッターはいる。日本製化粧品の研究も進んでおり、彼ら彼女らも自分の販路で自分に利権が生じる商品を仕掛けたい、育てたいモチベーションはあるのだ。
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