市販の風邪薬との付き合い方。注目されるセルフメディケーション

タグ: , 2020/11/17

市販薬の役目は「自然治癒力をサポ―ト」すること

 高座渋谷つばさクリニック武井智昭院長は、「調査結果から、風邪をひいた際、不安を感じたり、医療機関に行くことすら控える方がいることがわかりました。たしかに秋から冬にかけて、例年だと、せき込みや鼻水、のどの痛みなどの症状が増えるため、病院へ診察に来られる方も増えます。そしてこの新型コロナウイルスの感染リスクを鑑みて、病院へ行くことに少なからず抵抗を感じる気持ちも理解できます。しかし、秋から冬へと変わるタイミングに入ると、気温は都内でも低下し、湿度も病原体が活発になりやすい50%程度を下回るようになってきます。さらに、寒さでなかなか家の換気はしづらいでしょうから、ウイルスに晒される可能性が高くなります。そのような環境の中で病院へ行くことを嫌がりそのままにしておくと、ますます症状が悪化して、様々な他症状を招く恐れがあります。」と、病院へ行かないという選択に対して注意を促しています。

 また、武井院長は市販薬について、「過去の市販薬の選び方と比べると、買い置き・ひきはじめ・成分を意識する傾向から見ても、できるだけ自分にあった成分の薬を購入し、早めに治そうとするセルフメディケーションの傾向の現れだと考えます。ただ、そもそも市販の風邪薬は風邪を治す目的ではなく、自然治癒力をサポートするために症状を軽くするのが役目になります。うまく市販の風邪薬を服用していただきながらも自身の症状に不安を覚えたら必ず速やかに病院へ行き、医師の診察を受けることをおすすめします。とくに秋から冬にかけて、体調を整えることが難しい時期に入ってきます。市販の風邪薬を活用することも大事ですが、それ以前に自身で可能な限り体調を管理し、より一層セルフメディケーションに取り組むようにしてください。無理な出社や不要な外出は控え、体をしっかりと休める環境を整えましょう。」と、調査結果を解説しています。

※セルフメディケーション:自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること

まとめ

 新型コロナウイルスへの感染や風邪だけでなく、インフルエンザの流行も気になるこれからの季節。予防の意識を高めセルフメディケーションに、積極的に取り組みましょう。ただ、決して無理や我慢はせず、市販薬の活用や病院へ通うなど、それぞれの役割や目的を理解して上手に付き合い、健康的な毎日を送ることが何よりも大切です。





[専門家解説:高座渋谷つばさクリニック院長 武井智昭先生]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません

武井智昭 先生プロフィール

武井智昭 先生

高座渋谷つばさクリニック 院長

慶應義塾大学医学部卒業 / 一般内科、 小児科 、 アレルギー

日本小児科学会専門医・指導医インフェクションコントロールドクター

日本化学療法専門医・日本小児科学会・日本小児感染症学会・日本外来小児科学会・日本プライマリケア学会

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