科学的に検証された「鍼灸治療」の効果とは?
[記事提供:新宿・麻布十番の美容鍼サロン「麻布ハリーク」(https://harieq.com/cns/)]
鍼灸治療でなぜ効果が出るの?
前回の記事では、鍼灸の仕組みや種類についてまとめましたが、今回は、科学的に検証されているメカニズムについてご紹介します。
みなさんがよく思い浮かべる鍼灸の効果は、きっとおじいちゃんおばあちゃんが鍼灸院に通っているというイメージが強いためか、肩こりや腰痛・ひざの痛みなどの「痛みに効く」というものかもしれません。実際に、鍼灸はこのような痛みに関する症状に大変効果が見込めますが、実は他にも様々な症状に有効です。(症状について、詳しくは「WHO(世界保健機関)から有効性が認められた症状一覧」の項目を参照してください)
鍼灸医療推進研究会が発行している「鍼灸FACT BOOK」によると、鍼灸で身体を刺激すると以下のような作用があると考えられています。
◇痛みを抑える作用
この作用で効果が見込める症状
肩こり・頭痛・腰痛・生理痛・歯の痛みなど。
◇自律神経が支配する胃腸などの内臓や血圧などに作用して、機能を調整しバランスを整える作用
この作用で効果が見込める症状
自律神経の乱れ・冷え症・疲労・倦怠感・便秘・不眠・胃もたれ・眼精疲労など
◇免疫系や内分泌系への作用
この作用で効果が見込める症状
花粉症・更年期障害・生理不順など
更に詳しく解説すると、鍼灸で身体の一部を刺激することで、中枢神経の中にモルヒネのような役割をもったホルモン(内因性オピオイド)が放出されることが分かっています。このホルモンが痛みを抑え、痛みを脳に伝える神経経路をブロックします。また、神経を刺激して血行を促進し、痛みや疲労の原因となる物質を老廃物として流してくれます。
痛みを抑える作用については、下記のサイトでも詳しく解説されています。
公益社団法人 日本鍼灸師会「こんな症状に効果があります」
https://www.harikyu.or.jp/general/effect.html