抜くべき親知らずの見分け方と抜歯のタイミング
[記事提供:Ha・no・ne(ハノネ)~毎日キレイ 歯の本音メディア~(https://ha-no-ne.com/)]
硬い物をあまり噛まなくなり、顎が小さくなった現代人にとって、お口の一番奥に生える親知らずは不可欠とは言えなくなりました。そのため、抜歯を検討する方も多くいますが、抜くのが怖く放置している方もいるでしょう。また、親知らずがまだ生えてこない方は、埋没していることで歯並びへの影響を心配しているのではないでしょうか。
今回は、多くの人が迷い悩んでいる親知らずの正しい対処法について紹介します。抜くべきかそうでないかをしっかり見極めて、健康なお口の維持に努めましょう。
親知らずの生え方によって起きる問題とは
親知らずは一番奥に生えてくる歯のこと。冒頭でも現代人の顎の小ささに触れましたが、実は今も昔も歯の大きさはほとんど変わっていません。そのため、親知らずが生えるスペースが足りずまっすぐ生えてこないケースが増えてきているのです。そうした正しく生えてこない親知らずをそのまま放置すると、次のようなケースが考えられます。
その1:奥まで上手に磨けない
ただでさえ奥歯を完璧にきれいにするのは難しいですよね。親知らずは一番奥に生えてくるうえ、普通の歯のようにまっすぐに生えてこないことがあるので、適切なケアが難しい歯です。そのため上手に磨けずにプラークが溜まってしまいがちになります。
その2:炎症を起こしやすい
上手に磨けずプラークが溜まるということは、その部分に菌がたまって歯ぐきに炎症を起こす危険性が高まります。
その3:虫歯や歯周病の原因になる
親知らずの周りは虫歯菌や歯周病菌も溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、歯周病によって歯ぐきの炎症が進行すると口臭の原因にもなります。
その4:周囲の歯にも悪影響がある
親知らずは斜めや横向きに生えてくることもあり、放っておくと周囲の歯並びに影響するなど顎の動きにも影響を与えることもあります。重度の場合は顎関節症を引き起こすケースもあるほどです。