超高齢社会に隠された暗部 人生最後の10年間をどう過ごすか

タグ: , 2018/6/20

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ストレスが掛かる現代社会…ぐっすり眠るために必要なこととは(https://cocokara-next.com/stress/all-you-need-to-sleep/)


 東葛クリニック病院副院長の秋山と申します。専門は外科医です。読者の皆さんが人生をより良くするお手伝いができればと思い、連載を引き受けさせて頂きました。

1回目は「人生最後の10年間をどう過ごすか」です。


 平均寿命は男性が79.55歳、女性が86.3歳(データは10年 厚生労働省調べ)と超高齢社会を迎えています。50代で亡くなる方が珍しくなかった70年前を考えると医療の発展は目覚ましいものがあります。一方で見過ごされがちなのが健康寿命と平均寿命の乖離です。心身ともに満足過ごせる健康寿命は男性が70.42歳、女性が74.49歳(データは10年、厚生労働省調べ)です。病気を治療したから終わりではありません。平均寿命と健康寿命の差は介護が必要となる期間です。平均寿命と健康寿命の差を計算すると、男性が9年、女性が12歳の期間があります。長寿で見過ごされがちですが、この期間に心身ともに満足できる生活を送れていない人がたくさんいるという現実があまり認識されていません。

 主な症状として(1)歩けなくなる、(2)飲んだり、食べたりできなくなる、(3)物事が認識できなくなる。この3つの節目がくる前に私たちは準備をしなければいけません。実はあることに取り組んで生活を送ればこの3つの症状を防いだり遅らせたりすることが可能になり、健康寿命をさらに伸ばすことができるのです。準備は早ければ早い方がいいです。50代でも決して早すぎないと思います。次回は健康寿命を伸ばすために、取り組むべき「あること」についてお話させて頂きます。

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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]

秋山 和宏(あきやま・かずひろ)

医療法人財団松圓会 東葛クリニック病院 副院長・消化器外科部長
一般社団法人 「チーム医療フォーラム」 代表理事、多摩大学大学院 医療・介護ソリューション 研究所フェロー
<経歴>
90年  防衛医科大学校卒業
    東京女子医大消化器病センター外科勤務
99年  東葛クリニック病院(千葉県松戸市)外科勤務
07年  多摩大学大学院経営情報学研究科卒業
09年  現職

医学博士、MBA(経営学修士)、社会起業家
元日本外科学会専門医、元日本消化器外科学会専門医、
日本静脈経腸栄養学会学術評議員・代議員、日本褥瘡学会評議員
日本ウオーキング協会 ヘルスウオーキング指導士

<専門分野>
チーム医療、NST(栄養サポートチーム)、褥瘡
<著書>
「医療システムのモジュール化―アーキテクチャの発想による地域医療再生」(白桃書房)

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