「鶴の一声」「安全第一」、おなじみのフレーズには前後があった!
それでは、答え合わせ。
A雀(すずめ) B品質 C生産
「雀の千声・ 鶴の一声」は、つまらない者が様々なことを言うよりも、優れた者のひとことの方が勝っているということを指す。雀にはやや分が悪いが、雀は古来稲作の害鳥とされており群れるイメージもあるためか、このようにいわれる。
また、「安全第一 品質第二 生産第三」は、1906年にアメリカの製鉄会社・USスチールの社長が提唱したものだ。もともとこの言葉はまったく逆で、「生産第一 品質第二 安全第三」であったが、働く人の環境を改善しようとこのスローガンが生み出されたという。
今では日常的に慣れ親しんでいる言葉も、本来は他の意味や続きの言葉が含まれていた。省略された部分には、ときに人の営みやものごとの歴史が隠れている。
【参考文献】
小学館『日本国語大辞典』第2版
厚生労働省「第1章 トップの役割と責任」(『別表1 リスクアセスメントシート(熱交)』)
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<この記事を書いた人>近藤仁美(こんどう・ひとみ)
クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。
日本テレビ系『高校生クイズ』『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』など、各種媒体に問題を提供する。
クイズの世界大会「World Quizzing Championships」では、日本人初・唯一の問題作成者を務める。
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