新たな飲食事業者向けの出張シェフサービス「スポットシェフ」とは
[文:食の専門家による出張料理サービス「シェアダイン」(https://sharedine.me/)]
出張シェフサービス「シェアダイン」を運営するシェアダインは、飲食事業者とフリーランスの料理人をマッチングする「スポットシェフ」サービスを、7月5日に正式リリースしました。スポットシェフは、数時間単位で利用が可能で、飲食事業者は必要なときだけ出張シェフを手配できます。
発表会の冒頭では、シェアダインの井出共同代表から、スポットシェフを事業化した背景について説明がありました。
【関連記事】【シェフインタビュー】酒井シェフ 冷蔵庫にあるあり合わせの材料と包丁一本でおいしい料理を。
飲食事業者向けにサービスの提供を始めたきっかけは?
井出共同代表「(事業の)転機となったのはコロナ禍です。コロナ禍で多くのシェフが働く場や機会の減少に直面しました。シェフにお話を伺って見えてきたのは、主に料理に携わる方々が、旧態依然の労働環境に置かれているといった不条理でした。私たちは料理に携わる人が経験やスキルを正当に評価されて、自分らしいキャリアの構築が叶うプラットフォームを目指しはじめました」
「また、飲食事業者様からも、仕込みの時だけ、あるいは予約の入った日に即戦力のシェフに仕事をお願いできないか、といった相談が増えてきたことがきっかけです」
宮下悟事業部長「消費の急回復による人手不足、原価・人件費等の固定費の上昇、コロナ融資の返済等、様々な課題を抱える飲食事業者様が増えていることを知り、料理人のマッチングプラットフォームだからこそできるサービスを提供することで、採用コストを削減でき、人件費等の固定費を最適化するビジネスモデルが構築できます。シェフの採用の可否に関わらず発生する(募集などに関する)費用については、飲食事業者様からは一切頂いておりません」
「飲食事業者様は料理人の時給である1815円に30%を上乗せした金額を、シェフの稼働時間に応じて支払う仕組みで、シェフのスキルに応じ、数百円時給を上乗せして飲食事業者様が報酬を支払った実績もあります」
スポットシェフを利用する店舗のこれまでの課題
株式会社ユーモアの布施さん「コロナ禍で離職者が出て、人手不足が慢性的に起こってしまう状態でした。スポットシェフを導入したことにより、スポットシェフにお店を任せて、料理長が休みを取ることができシフトが組めるようになり、職場の労働環境が改善されました」