世界が見えた!?バスケ界、危機的状況からの脱出と21年ぶりの快挙
日常を世界基準へ。何度も繰り返された言葉
東野氏は、バスケ界の変遷や今を話す中で、「世界」という言葉を何度も使った。
「世界基準を知るスタッフの配置、世界基準を意識した日常の創出、世界を選手に意識付けさせる」
実際にJBAは、指導者においても世界を知るスタッフを迎え、世界で活躍するさまざまな分野のスペシャリストを招いている。そして、選手や指導者の意識を変え、世界を目指せる環境を整えてきた。
また「スキル、メンタル、フィジカルのうち、日本の弱点であり優先して取り組むべきは、間違いなく『フィジカル』」という考えのもと、JBAは、選手の育成・強化を進めるために、スポーツパフォーマンス部会を設置。トレーニングは量から質へ転換、個別評価に基づくトレーニング・ケアの導入、コンディショニング管理のためにシステムを導入、さらに、代表チーム・所属チームで情報を共有するようになった。
W杯出場決定でさらに強く発信。「バスケットボールで日本を元気に」
「JBAの各チーム、代表チームが一緒になって取り組む、そしてバスケで日本を元気にするんだ」と、東野氏。
JBAは、2017年2月に、JAPAN BASKETBALL STANDARD 2016を策定し、「バスケットボールで日本を元気にします」という理念と、「Break the Border ~超えて未来へ~」というスローガンを掲げ、さまざまな取り組みを進めている。
東野氏も、「トップだけを語るのではなく、ジュニアの育成も含めて検討している。一気通貫で強化していく」と話し、裾野を広げる活動も行なっていることをアピールした。
W杯出場を決めた男子日本代表は、その先にある東京五輪出場を目標に掲げている。日本女子代表、五輪の新種目に決定した3人制バスケ「3×3」、終盤を迎えたBリーグの盛り上がりも期待したい。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]