「Re.Ra.Ku」社長の起業のキッカケ
各界の第一線で活躍する方たちに、激務の中で自らの心と体を整えるポイントをうかがう当コーナー。今回はリラクゼーション施設の「Re.Ra.Ku」を展開する株式会社メディロム代表取締役社長の江口康二さん。新卒で就職した中古車のITベンチャー企業での上場に貢献したシステム開発と成功を手にした。その後、ジェットコースターのような経験を経て、「Re.Ra.Ku」を創業し、現在(取材時は2017年11月)は関東圏で業界No.1の店舗数を誇り、2017年に社名も変更し、ヘルスケアITサービス開発など、健康増進分野から医療コンサルまでを一貫して提供する医療ヘルスケアの総合商社として展開しています。
(編集部)―― 中古車ITベンチャー業界からリラクゼーションという人が直接介するリアルの業界での創業は全く異なる事のように感じますが、そのきっかけは何だったのでしょう?
江口 : もともと新卒で就職するときに、新しい価値やライフスタイルを生み出すことをやりたい、という思いがあり、中古車流通のベンチャー企業に入りました。3年目の時にIT部門が出来て「あなたの愛車査定します」というサービスを始め、蓄積されたデータを解析すると「20代後半のスポーツカーに乗っている人は、次にワゴンカーを買う」等々『データを見ると未来がわかる』データマイニングの原体験をしました。応用したシステムで1999年には賞を頂き、26歳には会社は東証2部に上場し、メディアや世間から注目もされ、いわゆる成功をつかんだような状態でした。
―― 成功の定義はお金ではないと気付いた。
江口 : その会社のトップが多額の会社のお金を横領し、転落。自分も、お金の魔力のせいでそれまでの友達をすべて失くしました。高く美味しい食事をしても心から許して話せる相手がいないのは辛いことです。「誰とどういう時間を過ごすか」が重要、成功の定義が【幸せ】と気づいたのです。これから次の人生どうしようか、という問いに、何よりも愛の概念・・・人のなかで尊敬し尊敬される、そんな人生を歩まないと本当の幸せはやってこないな、と「心の渇き」だけが強烈にやってきました(笑)。それを伝えていける事を次の10年、20年やっていこう、こんな体験をした自分だからこそやろう、と思ったことが一つ目のきっかけですね。
次回 2つ目のきっかけ ※シリーズで3回にわたって紹介していきます
■編集部からのお知らせ
12月7日に販売の雑誌「CoCoKARAnext」では《日常のなかで気軽にできる最強の運動【歩く】の5W1H》を特集する他、現WBO世界王者の井上尚弥、高木豊と3人のJリーガー息子の「高木家の人材育成論」等、アスリートと一流仕事人に学ぶ情報が満載。今号はプレゼント企画も実施中です。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
〔文/構成:ココカラネクスト編集部 〕
江口康二(えぐち・こうじ)
1973年生まれ。1996年東海大学卒業後、株式会社ジャック・ホールディングス(現 カーチスホールディングス)入社。同社インターネット事業部長就任後、独自に開発したビジネスモデル特許「プライスダウンオ-クションシステム」が「日経優秀製品・サ-ビス賞」に選ばれ、最年少役員に就任。2000年、株式会社リラク設立、代表取締役就任。2002年にリラクゼーションの派遣サービスを開始し、現在関東圏で約190店舗を展開。2017年社名を株式会社メディロムに変更し、ヘルスケアITサービス開発など、健康増進分野から医療コンサルまでを一貫して提供する医療ヘルスケアの総合商社として展開。本誌のアプリで紹介したメディテス(medites)も提供。
Re.Ra.Ku(リラク)
スタジオ数188店舗!東京No.1のリラクゼーションスタジオ。独自の「肩甲骨ストレッチ」を中心にサポート。
身体を動かすことで血液循環のUPが期待でき、疲れを撃退します。他4つのブランドを展開し各ブランドで個性に合わせて、一時的な「癒やし」だけでなく、お客様の健康管理を目的としたボディケアをサポート。