前例なき高校球児救済策に賛否両論「コロナの危険を承知で強行するのはチャレンジではなく・・・」

タグ: 2020/6/13

 高校球児への「救済策」に、賛否両論の声があがっている。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった今春のセンバツ高校野球大会の出場32校を対象に、8月に甲子園球場で1試合限りの交流試合が行われることが、日本高等学校野球連盟(高野連)から発表された。原則無観客で、招待は1チーム30人まで。感染リスクを考慮し、北海道と東北以外の学校は公共交通機関を使わず、貸し切りバスで甲子園に移動する。

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 「夏の甲子園大会を開催できたのでは?」というメディアの質問もあったが、日本高野連の八田英二会長は「交流試合の決定は、日本高野連の挑戦であり、新たな挑戦に向かう高校球児へのメッセージ。悔いのないように交流試合に臨んでください」と語った。

 出場32校には朗報が届けられたが、指導者からは冷静な声も。智弁学園(奈良)小坂将商(まさあき)監督は「32校以外のチームのことを考えると複雑」。天理(奈良)中村良二監督は「夏の大会が中止になったことを考えると、甲子園で試合をしていいのかなという気持ちもある」と手放しでは喜べない心境を明かした。

 ネットには多くの意見が集まっている。日本高野連の救済措置を絶賛する声もあれば、開催を不安視する声もあり、反応はさまざまだ。

●賛成派
「1度は夢を失った球児に、大人が頑張ってもう1度夢を見せた」

「コロナとどう付き合っていくかはスポーツ界、来年の五輪開催に向けても大きな課題。批判も多いだろうが、高野連のチャレンジ精神を評価したい」

「高野連の取り組みにならって、中止になっている他の部活動も救済する流れになってほしい」





「夏は代表が決まっていないため仕方ないが、出場が決まっていた春の32校だけでも救ってあげられたのでは」

「甲子園は特別な場所。『高校野球の特別扱い』を騒ぐ人もいるが、日本では、歴史も規模も動くお金もファンの多さも、他の部活、スポーツとは比較にならない。球児のために知恵を出し合い、高校野球にとってまた大きな1歩になる」

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