誰かに自分の大変さに共感してもらいたいというカマチョ心理とは

タグ: , 2024/11/8

病んでる私……グレてる私……みんなワタシにかまってちょーだい!

「意味わかんない指示の連発。つらいけどやらなきゃ終わんない。徹夜かも」

ツイッターなどで、特定の相手に送る「リプライ」ではなく、誰に向けてかわからないような投稿をあえてすることを「エアリプ」というそうです。見ている側からすると自分がレスポンスしたほうがいいのか、放っておいてほしいのかよくわかりません。しかしわざわざ投稿しているわけですから、「そんな自分を見て」という自意識が透けて見えます。

この「エアリプ」、SNSに限った話ではありません。職場でも、独り言のように「あー、最悪」とか「もうヤバい、しんどい」などと口にする人がいたりします。見かねた同僚や上司が「大丈夫? どうしたの?」と声をかけても「なんでもないです。大丈夫です」と返ってきます。





これ、ほぼ大丈夫ではありません。私たちオトナが気をつけなければいけないのは、このサインを見逃さないこと。本当にちょっとガス抜きとして発言したという場合もあるかもしれませんが、そこは忖度世代の若者たち。十中八九、深層にあるのは、誰かに自分の大変さに共感してもらいたいというカマチョ心理です。

「どう接したらいいんだ」と悩んだり、「自分の指示が悪かったのかも」「私がお願いしたことがまずかったのかも」と心配したりするより、一言、声をかけるべき。

「すごく大変な仕事お願いしちゃったけど、すごく頑張ってるよね」。共感からの承認、これに勝るクスリはありません。

[文:ツナグ働き方研究所]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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平賀充記(ひらが・あつのり)

ツナグ働き方研究所 所長
1988年リクルートフロムエー(現リクルートジョブズ)に入社。「FromA」「FromA_NAVI」「タウンワーク」「とらばーゆ」「ガテン」などリクルートの主要求人媒体の全国統括編集長を歴任。 2014年株式会社ツナグ・ソリューションズ取締役に就任。2015年ツナグ働き方研究所を設立、所長に就任。2019年よりツナググループ・ホールディングス エグゼクティブフェロー就任。著書に『非正規って言うな!』『サービス業の正しい働き方改革・アルバイトが辞めない職場の作り方』(クロスメディアマーケティング)、『パート・アルバイトの応募が殺到!神採用メソッド』(かんき出版)、『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』(アスコム)。

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