対人革命 もう人に振り回されたりしない!
どんな人がターゲットになるのか!?
さて、「振り回す人」がターゲットにするのは、どんな人でしょうか。
嫌いな人?
感じの悪い人?
タカビーな人?
自分を敬遠している人?
落ち着きのない人?
あるいは、好きな人!?
どれでもありません。
「振り回す人」が振り回そうとするのは、「振り回せると確信できる人」です。
では、どんな人を「振り回せると確信する」のでしょう。
「振り回せる」と確信するのは、「恐れを抱えている人」か、「決定権を持ちたくない人」です。
■ターゲット① 恐れを抱えている人
人は誰しも多かれ少なかれ「恐れ」を抱えています。
対人に関しても、「この人は自分を傷つけたりしないだろうか」という恐れがどこかに潜んでいるものです。
そして、その恐れが極端に強い人がいます。
表面上は笑顔でいても、常に内心はビクビクしている人です。
このような人は、相手の意見が理不尽だと思っても、反対意見を言って、相手が気分を害したり、ややこしい展開になって、今後の関係に支障が出るのを極端に恐れ、自分の意見をひたすら押し殺してしまいます。
そして、相手に言われた一言を大げさに問題視して深く傷つき、悩みこんでしまいます。
このようなタイプは、「言葉や行動」と「心」が逆方向を向いていますから、当然不安定になります。
不安定になるということは、片足でグラグラしながら立っているようなものですから、指先で肩をチョコンとつつけば倒れてしまいます。
振り回すことも簡単ですから、すぐにターゲットになってしまいます。
■ターゲット② 決定権を持ちたくない人
もうひとつ、決定権を持ちたくない人も「振り回す人」のターゲットになる可能性が高くなります。
「決定権」を持つということは、「自分の言動に責任を持つ」ということです。
たとえば、「何が食べたい?」と聞かれて、いつも「何でもいいよ」と答える人は決定権を持ちたくないのです。
「お寿司」と言って、店に入ったものの、美味しくないかもしれない、思った以上に高いかもしれない。それは自分の責任になる。
「何でもいいよ」と言葉にするとき、そこまで考えないかもしれません。
相手の望みを優先したいという思いからこその配慮だと、ご自身は感じているかもしれません。
ですが、心の奥には決定権を持たず、責任回避したがる「クセ」が潜伏しています。
元々多くの人は、「人の指図は受けたくない」と思いながらも、深層に「コントロールされていたほうが楽」という欲求があります。
人の意見に従っていれば、自分の意志や考えを使わなくて済むし、責任をとらなくて済むからです。
「コントロールされたほうが楽」という欲求が強ければ強いほど、絶好のターゲットになってしまいます。