西武・多和田投手が治療を続けている「自律神経失調症」とは?過去にはソフトバンク・川崎内野手、中村外野手も

タグ: , , 2019/12/23

 西武は23日、多和田真三郎投手の病状について、自律神経失調症であることを発表した。現在も治療を続けているが、復帰の見通しは立っていないという。来季開幕からの出場は絶望的な状況となった。

 多和田投手は富士大から2015年のドラフト1位指名で西武へ入団。新人だった2016年から先発ローテーションの一角を担い、2018年には16勝を挙げて自身初タイトルとなる最多勝を獲得。この年は26試合で16勝5敗、防御率3・81と高い勝率を残し、リーグ優勝に大きく貢献した。

 だが、飛躍が期待された今季は12試合で1勝6敗、防御率5・83と自己ワーストの成績。8月3日のオリックス戦を最後に、1軍での登板はなかった。9月に頻脈性不整脈であることを発表し、治療に専念していた。本人の同意も得た上で、その原因が自律神経失調症であることを新たに公表した。

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自律神経失調症とは


 自律神経失調症とは、不規則な生活習慣やストレスなどにより、自律神経のバランスが乱れるために起こる不調のこと。症状の現れ方もとても不安定であり、曖昧に使用されることが多い診断名でもある。

 自動的に働く神経のことを自律神経という。大きく2つに分けられ、戦闘用の交感神経と、回復用の副交感神経に分類される。両者は自然と入れ替わる形で作用していくのだが、その入れ替えが自然と行えなくなると、さまざまな不調をきたす。体を動かすことが苦痛になったり、逆に眠るべき時に目がさえて不眠に陥るなど。

 プロスポーツ選手は多大なプレッシャーにさらされている。同様の症状を発症する選手は決して少なくない。

 昨年3月、開幕4日前に突然の退団を発表しファンを驚かせ、悲しませたのがソフトバンクの看板選手、川崎宗則内野手だった。「自律神経の病気」を公表。自由契約選手として退団し、治療に専念することとなった。

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