「母親の愚痴がしんどい・・・」そんな親子関係の裏にひそむ共依存とは ?
親と子の共依存
共依存とは
母娘関係について本やWebで調べたり、カウンセリングを受けてたりしているうちに、共依存というキーワードが浮かび上がりました。
共依存(きょういそん、きょういぞん、英語: Co-dependency)、共嗜癖(きょうしへき、Co-addiction)とは、自分と特定の相手がその関係性に過剰に依存しており、その人間関係に囚われている関係への嗜癖状態(アディクション)を指す。
すなわち「人を世話・介護することへの依存」「愛情という名の支配」である。
共依存者は、相手から依存されることに無意識のうちに自己の存在価値を見出し、そして相手をコントロールし自分の望む行動を取らせることで、自身の心の平安を保とうとする。
引用:Wikipedia
もともとは、アルコール依存症の人の家族の傾向性を指摘する言葉として生まれたそうです。
私なりに解釈した共依存とは以下になります。
他人との境界線がわからない人間が過剰に他人の領域に侵入してしまうこと。
侵入を受けた人は、本当は嫌なのに、その侵入を許してしまうこと。
そして、自分や他人の領域に侵入し合うことが当たり前になってしまうこと。
親子間の共依存
親から子どもへの以下のような態度の傾向性が、親子間の共依存をはぐくむ恐れがあります。
・母は子どもを自分とは価値観が違う一人の人間とは捉えられない
例えば・・・
「お母さんはあなたのためを思ってやってるのよ」
(子どもがそれを本当に望んでいるかどうかは別問題)
・子どもを自分の問題に引き込もうとする
例えば・・・
「お父さんってほんとにひどい人!あなたはお母さんの味方よね?」
・子どもをコントロールしようとする
例えば・・・
「言うことをきかない子はもういりません。」
・自分の問題を子どものせいにする
例えば・・・
「あなたがいるからお母さんは離婚できないのよ」
共依存傾向がある人の性質
親子間の共依存関係の元だと、ゆくゆくは、以下の傾向がある大人に育っていきます。
・人の顔色を気にして、疲れやすい
・Noと言えずに、いつも過剰に人の世話を焼きすぎてしまう
・人の問題につい首をつっこんでしまう
・自分が何をしたいのかよくわからない
・感情のコントロールが難しい もしくは、あまり感情が出てこない
・好かれるためには、相手の求める価値を提供しないといけない
・自分はダメな人間だとよく思う
・生きにくさを感じる
・幸せになることはひどく難しいことのような気がする
・人間関係に、お決まりの失敗パターンがある
親と子の共依存関係は、ほとんどすべての親子に存在するのではないかとも言われています。
共依存を広義で捉えるとアメリカの全人口の96%が共依存である、という文献もあるほどです。