【スポーツメンタル】効きやすいコーピングと性格の関係を解明『ビッグファイブ』
[文:スポーツメンタルコーチ鈴木颯人のメンタルコラム(https://re-departure.com/index.aspx)]
「ストレス」はスポーツ選手やアスリートが常に心に留めていることのひとつではないでしょうか。特に、ストレスと付き合っていく上で、有効な予期や対処法を身につけたいと考えている方は多いと思います。そこで、この記事ではストレスの予期や対処法と個人の性格との繋がりについて解説します。
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コーピングとは
コーピングとは、感じたストレスを和らげるために意識的に行う対処反応のことです。 人は自身のストレスを客観視して把握し、ストレスに見合った自分なりの対策を講じます。 ストレスの対処にはコーピング以外に「適応機制」や「防衛機制」と呼ばれる反応も存在します。 コーピングとの違いは、無意識に行われるということです。 そのため、コーピングは本人の素質だけでなく、意識的な行動を重視して決定することができると言えます。
コーピングの例
コーピングの手法には次のようなものが存在します。
・ストレスの原因を明確化する:(例)気掛かりなことを書き出してみる、など
・ストレスの原因を取り除く:(例)不満な点を相手に伝える、など
・ストレスの捉え方自体を変える:(例)悩みごとのポジティブな面をクローズアップする、など
・ストレス反応を軽減する:(例)気分転換にリラックスする、など
コーピングは自覚的に行うものです。 そのため、思いつきで行うよりは戦略的に行った方が効果的です。 また、他人にとって効果的な方法であっても自分にも有効であるとは限りません。 コーピングを行う際には自分にあった方法を探してみることから始めると良いでしょう。