球界関係者が「サイン乞食」と呼ぶ危険な生態とは?選手ではなく、サインのファン??松坂負傷報道「いつか、こんな日が…」
空港でも、駅でも危険極まりない激走。中にはめげずに変装する人も…
そこで出現したのが、球界関係者が「サイン乞食」と呼ぶ人たちです。彼らは決して「ファン」ではない。カネ目当てで動く者どもです。
「サイン乞食」は球場だけでなく、練習場や移動中の新幹線ホーム、空港のロビーまで、至る所に現れます。色紙だけでなく、ユニホームやサイン用ボール、ベースボールカードを携え、選手に迫ります。選手が厚意で開く「1人1回限り」の即席サイン会では、メガネをかけるなど変装して2度、3度と並ぶこともしばしば。選手や球団関係者から注意を受けることもあります。それでも彼らはめげません。
恐ろしいのは新幹線のホームなどでも容赦なくサインを求めることです。入場券を利用して新幹線のグリーン車付近に陣取り、選手の到来を待つのですが、ホームを駆け足で動き回るその姿は、一般客からしたら危険極まりないもの。そしてサイン乞食同士の横のネットワークも凄まじいものがあります。「何時頃に到着しそうだ」といった情報を共有した上で「獲物」に襲いかかる。その異様な空気に嫌悪感を抱く選手もいますが、「なんとなく」応じてしまう選手がいる限り、サイン乞食の横暴は止まりません。
「サインしない選手=悪」と心理戦に持ち込む強者も…
もちろん、そこには選手の心身のコンディションに思いを致す要素は皆無です。
むしろ、対応しなかった選手に「あーあ」「ファンサービスなんて口だけかよ!」と「口撃」する例も枚挙に暇がありません。そうなると、そもそもファンサービスってなんだろう?という気にもさせられます。
どうすれば「サイン乞食」は絶滅するのでしょうか。
簡単です。買わなければいい。そもそも赤の他人がもらってきたサインには、いかほどの価値があるのでしょうか。それが本物かどうかも疑わしいところです。商売にならなければ、彼らが傍若無人な振る舞いをすることも、なくなるでしょう。
ファンにとって一番の願いは、好きな選手が元気いっぱいプレーして、チームを勝利に導いてくれること。それが原因で離脱してしまっては、元も子もありません。適度な距離感で声援を送る。それもアスリートへの立派な「愛」の形なのです。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]