喫煙に対する価値観の相違
においや味を強くして、紙巻きたばこに近付けた。味わいを変えることで、加熱式たばこの吸引による満足感を、今までよりも満たして欲しいからなのでしょう。紙巻きたばこに対する風当たりが強く、需要が減少傾向です。そこで加熱式たばこにマーケットを移して、局面を打開する狙いでしょう。
そこで心配なのです。有害性が今までの紙巻きたばこよりも低い(?)とはいえ、決してからだに害を与えないと立証されたわけではない。もしかすると今までよりも加熱することによって、有害物質の発生が助長されるかも知れません。
これで紙巻きたばこだけでなく、加熱式たばこのスメルハラスメントにも気を病むことになりそうです。
喫煙に唾液の減少などによる口の乾きと重なると、口臭の原因にもなるのです。(※2)
何よりたばこに絡む臭いで体調を崩す。
最近、中咽頭がんがヒトパピローマウイルス感染によるものが増加傾向にあると報告されています。(※3)だけど、今まで同様にたばこ・お酒が全体的ながんの原因との医学的なエビデンスが公表されているのだから、依然喫煙には注意が必要なのです。
結局のところ、喫煙者と嫌煙者はねじれ関係にある。
それと同じ状況が価値観の違いと重なって、2つの省庁にも存在していると思う。全てのたばこ産業の所管は財務省にあり、税収益を主軸とした経済面では独占的な地位にある。しかし、国民の健康を守るために、たばこの有害性を訴え、禁煙を提唱しているのは厚生労働省です。(※4)いつになったら同じ平面に立てるのでしょうか?
両者のベクトルの和で指し示される矢の先に、“健康的で平穏な生活”が待っている社会であって欲しいのです。
【出典】
(※1)2021年8月18日読売新聞 経済面
(※2)健検公式テキスト増補改訂第2版 唾液の減少は口の健康を妨げる
(※3)2023年9月8日 日本経済新聞 からだづくり
(※4)松沢成文 著 JT、財務省、たばこ利権 日本最後の巨大利権の闇
【出典】
(※1)2022年10月28日 日本経済新聞 更新記事
(※2)2022年11月5日 読売新聞 政治面
[文:健康わくわくサイト]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸
幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。