高知商ダンス問題はまさかの「不措置」に 高野連が世間の常識に敗北するまで
高野連が取った非常識の行動は世間の反発を大きく招きます。
「500円なんて施設のレンタル代で消えるだろう。商業的利用って、高野連は野球部員が私腹を肥やしているとでも言いたいのか」
「憲章に抵触すると言っても、穏便に注意すればいいだけの話。『謹慎処分』とか何様のつもりか」
「そもそも甲子園大会でボロ儲けしてんのは高野連ではないのか。整合性がとれない」
そして大物たちの「参戦」によって、無謬性の権化ともいえる高野連は、軌道修正を余儀なくされます。元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏、スポーツ庁の鈴木大地長官の二人です。
川淵氏は「500円取ったぐらいで、制裁する権利があるのか」と激怒。鈴木長官も「個人的にはもう少し寛容になってもいい」と語り、高野連の対応に疑問を投げかけました。
それにしてもなぜ、高野連はこれらの声に屈してしまったのでしょうか。関係者は「3月の選抜大会から入場料が値上げされるということも、背景の一つにあるのでは」と推察します。
中央特別自由席は500増の2500円となり、一、三塁特別自由席は大人が500円増の2000円になるなど、かなりのアップ率になります。ここで「断固処分する」という対応をしてしまうと、「商業的に利用しているのは高野連ではないのか」との声が高まることは確実でしょうから。
しかし、「一昔前の高野連ならテコでも動かなかった案件」(関係者)との声も聞こえます。「高野連の常識は世間の非常識」であることが可視化され、広く議論されることを招いてしまった今回の案件。高野連にとっては「SNS対策」も今後の大きなテーマと言えるかもしれません。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]