モラハラ対策の極意 モラハラのパターン8つ

タグ: , , 2020/1/30

さて、いよいよモラハラのメインな戦術の登場です。

7、カテゴリーエラー
カテゴリーエラーとは、巧妙な話のすり替えです。
例えば、現実感覚を持った社員のAさんが、業績の悪化の原因を分析した結果と、その対応策を、ナルシシストのB上司に提案した場合で、その提案にB上司にとって不利なことが述べられている場合、B上司は、「みんな一生懸命やっているんだ。君は、みんなが怠けているとでも言うのかね?」とA社員をたしなめたりすることです。

確かに、B上司の言う「みんな一生懸命やっている」のは、正しいことでしょう。しかし、Aさんが主張しているのは、「一生懸命やっているのかいないのか」ではなく、業績をよくするための提案です。つまり、Aさんが、経営上のカテゴリーの話をしているにもかかわらず、B上司は、巧妙に精神論や協調性のカテゴリーの話にすり替えてしまっています。

こうしたすり替えには、【モラハラのパターン1】でお話した、合理化、否認、投影同一視などの自我防衛機制が働いています。

8、価値観の強要
ハラサー(モラハラをする人)は、自分の価値観を他者も持っているのが当然と考えます。彼らの中には、価値観の多様性などという概念はありません。そして、相手の立場に立って物事を見ることによって生じる共感という概念が希薄です。ですから、自分と価値観の違う人に対しては、徹底的に自分の価値観を強要しようとします。

そして、同じ価値観の強要は、「私の言っていること(価値観)を理解できないお前は、無能だ」などと強引に押し付ける場合や、「あなたも、私と同じように、もっと会社の環境が良くなればいいのにって感じているのよね」みたいな言い方で、巧妙に自論に巻き込んでいく場合があります。そして、自分の価値観についてこれない人たちに対し、例えば「私がこんなに努力しているのに・・」といった理論で、【モラハラのパターン1】でお話した「エネルギッシュな被害者」になり、罪悪感を投げかけることによって、相手をコントロールしようとします。

向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)

[記事提供:カウンセリングのハートコンシェルジュ(株)(https://www.heartc.com/)]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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