「イップス」になりやすい人とは?イチローも経験、克服に掛かった時間は?
野球界で「イップス」という言葉をよく耳にするようになってきた。
イップスとは、精神面や心理的原因もしくは何らかの理由で、これまでできていた思い通りの動作ができなくなる障害。現役プロ選手にも多数存在する。
一塁方向にわざわざ走って下からボールをトスする投手
投手でいえば、制球難が治らずに悩む阪神・藤浪選手を思い浮かべる人は多いだろう。打者に向かって投げられないケースと、けん制球やバント処理などフィールディングだけ症状が出る選手がいる。
よく見る場面として、ピッチャーゴロを捕球後、一塁に投げず、一塁方向にわざわざ走って下からボールをトスする投手。全員ではないが、イップスの典型例だ。
捕手に向かって全力投球することを常にしている投手は、一塁送球など、力を抜いて投げる動作の加減が難しくなる。
1982年、阪神小林繁が敬遠しようと投げた球が大暴投になり、サヨナラ負けを喫したことがあった。沢村賞を2度獲得したトップクラスの技術を持つ投手でも発症してしまうのがイップスだ。
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