礼儀知らずな態度に腹が立つ!どう付き合えばよいでしょうか?
腹が立つのはどんな時?
次に、何故腹が立つのかを考えてみましょう。
具体的な例として、仲の良い友達にお祝いを渡したのにお礼の言葉もお返しもない場合を考えてみましょう。
相手に腹が立つのは「相手に期待しているから」というのが悩み相談のよくある答えで、「腹が立たないように相手には期待をしないこと」「期待を手放して」というのが模範的な回答のようです。
図らずも礼儀のキャッチボールを外されと、コミュニケーションを拒絶されたように感じ、悲しくもなり、悔しくもなり、腹も立ちます。
確かに、相手に何も期待しなければ悲しくも悔しくも腹立ちもないでしょう。
でも、期待をするなというのは結構難しい話だと思いませんか。
何を期待していますか?
では、お祝いを渡して、何を期待しているのでしょうか。
自分だったら…と当てはめて考えてみてください。
期待しているというのがピンとこなければ、お祝いを渡してどういう対応をしてくれたなら満足かを考えてみましょう。
お祝を贈ったことに対するお礼の言葉があればいいですか。
そのお礼の言葉はどんな言葉でどの程度ですか。
それとも、自分のお祝い事に同等のお祝いをしてもらうことですか。
私なら、お祝いを贈ってから直ぐにお礼の言葉を欲しいと思います。
心のこもった「ありがとう」を言ってもらいたいです。
感謝されたいです。
時間が経っても音沙汰がないと、どうしたのだろう?忘れているのかな?何か気に障ったかな?と不安や疑心暗鬼になり、果ては、どうして何も言ってこないの!と怒りさえ覚えます。
ありがとうと言われても、そっけないありがとうなら自分の行為を無視されたような、軽んじられたような感じがして気分が良くありません。
一方、心理的距離が遠い相手、つまり、自分にとって形だけのお付き合いでよい相手なら、礼儀を尽くした自分が偉いと思い、例え相手の対応に腹を立てたとしても、ああ、あの人はああいう人なのだと理由づけして、自分を相手より上に置いて心を落ち着かせようとします。
要するに、私が納得し、私が満足する対応をしてくれないと、なにがしかの不満とそれが高じて腹が立つという状態になってしまいます。
期待しているもの、それは私自身が満たされることなのです。