中日「お前」問題、高校野球の定番応援歌にも影響するのか?
「お前」問題が大きな反響を呼んでいる。
プロ野球・中日ドラゴンズは与田剛監督(53)の意向を受け、私設応援団に対して応援歌として使用しているピンクレディーの「サウスポー」の替え歌にある「お前が打たなきゃ誰が打つ!」の「お前」という言葉の変更を要望。これを受け、応援団は1日に「チームより不適切なフレーズがあるというご指摘を受けました。球団と協議した結果、当面の間『サウスポー』の使用は自粛させて頂くこととなりました」とSNSに掲載した。
与田監督「知らないところでドンドン話が膨らんで…」
中日ファンからすれば、14年から定着して球場応援でもっとも盛り上がるチャンステーマが、シーズン途中に突然演奏されなくなった。球団は自粛を要請したわけではないが、話の流れ的に「自粛」強制にも受けとられるだけに、一部ファンが反発してネットは炎上。話題は各方面にも飛び火してメディア、ワイドショーが連日取り上げる事態へと発展した。
与田監督は「『お前』という表現は、子どもの教育上よくない。『お前』を選手の名前に変えられないかと球団に話したのが発端。僕個人だけではなく、他球団にもそういう意見がある。野球界全体で、言われる側が『お前より名前』というのはある。いろんな意見があっていいと思う。これが絶対正しいということではない。こちらから自粛しろとも、サウスポーをやめろとも言っていない」と説明。発言がネットでたたかれるなど、反響が予想外だったようで「これが今の世の中なんだね。知らないところでドンドン話が膨らんでいって、悪い方向になる。いろんな方がいろんな言葉尻を、逆の方に持っていかれるのは寂しく思います」と残念がった。