猛虎党の叫びを聞け!阪急阪神HDの株主総会、ドッキリ発言の系譜

タグ: , 2019/7/1

 「夏の訪れを告げる風物詩」とも言えるでしょう。毎年恒例、6月に行われる阪神タイガースの親会社・阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会のことです。

 熱烈な猛虎党にとっては、チームの強化方針やファンサービスについて、オーナーに直接モノ申すことができるまたとない機会。そのやりとりを大阪スポーツマスコミの花形軍団である「虎番記者」がドーンと大きく報じます。すると、それを読んだ株主は「来年は俺もヒトコト言ったろ」と決意するのでしょうか。ここ数年、珍光景が見られることもしばしばです。

 今年は矢野監督による若手起用など、チームマネジメントにほとんど不満が出なかったことから、ある株主からは「甲子園でイカ焼きを売ってほしい。焼き鳥のタレが濃いんじゃないか」といったハチャメチャな発言も飛び出し、多くの良識ある出席者からは「そこかよ!」とのツッコミが入ったものです。

 過去にはどのようなドッキリ発言が飛び出たのでしょうか。歴史を紐解きます。


2012年「不良債権」発言

 真弓監督から和田監督へと政権交代がなされた1年目のシーズン。ある中年男性の発言が場内を沸かせました。

 「2軍も観に行きますが何も面白いことがありません。若手を育てないで、外からいっぱい。城島選手、小林(宏之)選手など給料が高い選手ばかり呼んでいます。ただ全然活躍していません。不良債権を抱えているだけです」

 「不良債権」-。

 ファンが生え抜きの若手を愛して、FA入団の大物に厳しいのは今に始まったことではありませんが、それにしても公の場で放たれるにしては、厳しすぎる言葉です。

 「弱くても結構。5年10年かかっても若手を使って育ててほしい。皆さんもそう思いますよね?」との言葉に、万雷の拍手が注がれます。これには南球団社長も「ドラフトで育てるのが王道。ふがいない成績で、株主様にまでご心配をおかけして、大変申し訳ない」と詫びました。あらためて、タイガースの球団首脳は大変な仕事なのだなと痛感させられる一幕でした。

・合わせて読みたい→
巨人軍89代4番、智弁学園・岡本和真は何故ドラフトで競合しなかったのか(https://cocokara-next.com/athlete_celeb/why-did-not-kazumaokamoto-compete-in-the-draf/)

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