医師が監修!メンタルヘルスの自己診断チェック
[文:フェムゾーンラボ(https://www.femzonelab.com/)]
HADSは、精神的な不安や抑うつを評価する簡便な方法で、14項目からなる質問票です。
問の奇数番号の合計点が8点以上は不安状態、偶数番号の合計点が11点以上は抑うつ状態と評価するとされていますが、まあだいたい全部足して8点を超えるとメンタルレベルが黄色信号です。
しかし、一時的に嫌なこと・ストレスを感じる状態で、HADSが8点以下に低下することは感受性の高い人間の場合よくあります。
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しかし、感受性の高い人間で比較的メンタルコントロールが良好な人は、自分のメンタルレベルが下がったことをすばやく認識して安静やリラクゼーション、コミュニケーション等をして落ちたメンタルレベルを上げていけます。
一方、1ヶ月以上メンタルレベルが低い状態が続いていた場合は、赤信号です。
誰かの助けが必要です。助けを求める行動をすぐ起こしましょう。
家族でもいいし、親戚でもいいし、友達でもいいし、クリニックでもいいし、公的機関でもいいし、NPOでもいいので、相談しましょう。
せっかくエネルギーを振り絞って行動を起こしても1回では、たまたまその行動が、感受性の高い人に届かない場合もあります。
ですから最低3回は行動を起こしてください。
メンタルヘルスのスケールには色々あります。HADSは最初は、病院に入院中の患者さんの精神状態を測るために開発されました。現在は普通に生活していても、なかなか周囲とコミュニケーションが取れない時代です。入院しているのと、ちょっと似ているかもしれません。
[文:フェムゾーンラボ]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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関口 由紀
神奈川県横浜市出身の医師。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本透析療法学会専門医、博士、経営学修士。女性医療クリニック・LUNAグループの理事長、横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学客員教授を務める。