トイレ臭の海水を遠泳?お台場での水泳・OWSの五輪テスト大会
泳ぎながら熱中症?
ニオイに加えて、熱中症問題も深刻だ。ある選手は「水温も気温も高く、日差しも強くて過酷だった。こんな高い水温で泳いだことはない。泳ぎながら、熱中症になるんじゃないかという不安が拭えなかった」と漏らした。
国際水連は、競技実施の条件として会場の水温を16度以上31度以下と定めている。この日は午前5時の時点で29・9度。そのため午前10時だった男子の開始時間を、女子とほぼ同じ午前7時に前倒しした。テスト大会で距離短縮の5キロでも悲鳴が上がったのに、本番は10キロ。危険度はさらに高まる。
国際水連は実施時間を午前5時に早めるなど協議しているが、どれも〝対症療法〟でしかなく、焼け石に水。選手ファーストで考えるのであれば、水質と熱中症のリスクが少ない会場への変更を本気で考えなければいけないだろう。
草大会ならまだしも、全世界が注目するオリンピック。クサイものにフタをして、恥をさらすのか? 日本の「汚点」とならないように、抜本的な対策が急務だ。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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