ストレスが「溜まる」ことと溜まったときの症状について
ストレスが「溜まる」とはどういうことでしょうか?ストレスは物質ではありませんが、確かに「溜まる」というような感覚になることもあります。ではストレスが「溜まった」状態とはどのような状態なのでしょうか?またストレスが溜まると心や体にどんな症状が現れるのでしょうか?ストレスが溜まる、という状態について考察してみました。
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ストレスが「溜まる」とはどういうこと?
そもそもストレスとは、外部からの刺激となる要因(ストレッサー)を受けたときの感覚のこと。そのような感覚は、液体や固体などのような量に換算することはできないため、それが「溜まる」という表現は、厳密にいうと正確ではないかもしれません。
よく、ミスをして怒られた後も、時間が経てば気を取り直して仕事ができるように、ストレスを感じても、休んだり、気分転換をしたりして回復するのが通常です。現に、身体の中でも、ストレスを感じた際、意識と関わりなく働く自律神経などによって、バランスを保っています。そのようなバランスが取れているうちは、ストレスが溜まっていない状態と言えるでしょう。
したがって、ストレスが「溜まる」こととは、ストレスを感じ続けた結果、身体や心に影響がある状態、もしくは影響があるかもしれないと感じている状態と言い換えられます。
ちなみに、ストレスは、必ずしも本人が自覚したものばかりとは限りません。仕事でミスをして怒られたときや、人間関係がうまくいかなくて悩んでいるなど、自覚できるストレスもありますが、一方で、嬉しいことや楽しいこともやはり刺激としてストレッサーとなり得ることがあります。そのため、知らず知らずのうちにストレスが「溜まる」ことがあるので要注意です。