五輪「プレーブック」は絵に描いた餅 「安心・安全な大会」担保できるのか

タグ: , 2021/6/16


 東京五輪開催まで40日を切り、準備作業が本格化してきた。大会組織委員会は15日、関係者の行動ルールをまとめた「プレーブック」の第3版を公表。重大な違反者に国外退去などの厳しい制裁を科すことや、監督者の同行、スマートフォンのGPSを利用した行動管理を明記したが、実効性が疑問視されている。

 第3版によると、重大な違反があった場合、日本の関係当局やIOC(国際オリンピック委員会)、組織委などが協議した上で、制裁金、参加資格の剥奪、日本の当局による国外退去措置などを科すことにしている。制裁対象となる違反の具体的な内容については、今後検討するという。

 出場選手を含む海外から来日する大会関係者の規模はおよそ9万人。そのうち、メディアは2万人ほどだ。





「選手はもちろん、報道関係者も五輪を盛り上げる要素のひとつ。日本政府をはじめとする当局が招き入れているのに、違反行為があったからといって、国外退去措置などの厳しい制裁を取れるのか。はなはだ疑問です」(都庁関係者)

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