五輪「プレーブック」は絵に描いた餅　「安心・安全な大会」担保できるのか

　制裁金についても、疑問の声が相次ぐ。

「現実問題、制裁金の徴収をどうやって実行するのか。徴収逃れが相次ぐのではないか。褒められた話ではないですが、海外出張先でスピード違反などで検挙されても、支払わないで帰国するケースはザラに聞きます」(スポーツ紙記者)

　在日大使館や領事館の外交官ナンバーの車両、通称「青ナンバー」はやりたい放題だ。今年３月の国会審議によると、放置駐車違反件数は２０１８年が３９４８件、２０１９年は２６１５件、２０２０年は１１３７件だった。違反金が未納のまま、時効の５年を過ぎたケースは、１件１万５０００円で計算すると、２０１８年度が３１１８件で４６７７万円、２０１９年度は２７３６件で４１０４万円だったという。

　第３版がプレーブックの最終版とされてきたが、組織委は変異株などの感染状況次第でさらに改定するという。ルールをいくら厳しくしても、守られなければ意味がない。

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